寺門ジモン

昨夜テレビ東京系列の『テレ土』という番組を見るとはなしに見ていたのですが、今田と東野の司会によるやりすぎコージーというコーナーのゲストがジモンさんだったのです。昨夜見るまでこんな番組があることすら知らなかったのですが、ジモンちゃんの話が面白くてどんどん引き込まれてしまいました。


話の内容は『ネイチャージモン 驚異の実態に迫る!』というタイトルで、お笑い芸人としての”寺門ジモン”に迫るのではなくて、人間”寺門ジモン”を解き明かしていくものでした。(大げさだな)
それにしてもジモンちゃんは面白い。芸人として面白いのかどうかは疑問ですが、とにかく巣の人間として面白いですね。少し前から”うんちく”が流行っていますが、ジモンちゃんのは知識だけでなく行動も伴っているので話の深みが違います。森の中に1週間ぐらいこもったときに、猪や熊と遭遇したときの対処方法や、持っていく懐中電灯のチョイス。サバイバルの訓練に行っているのかと思ったら、オオクワガタの採集だったのには力が抜けましたが。
『山は歩くものではなく、全身を使って泳ぐものである、藪の中をかきわけるように泳ぐもの。』というのも、名言でした。


またグルメに関する話も面白く、小学生の頃からお年玉を貯めて銀座の寿司屋に行って職人さんと話をするのが好きだったとか、美味しい寿司屋を見つけるために、市場に行っていい魚をどこが仕入れて行ったかを聞いて、その寿司屋に食べに行って値段が良心的なら納得するとか。江戸前の魚を扱う市場に行って、最近は深海魚が多く取れると聞いたら、地震が来てもいいように家具を移動して備えをするそうです。


テレビ番組のレポーターで京都の饅頭屋さんを紹介するときに、マズイと言った話も面白かった。ただマズイからマズイと言ったのではなくて、わざわざ厨房まで入っていってヨモギ饅頭をヨモギ粉から作っているのを確認して、これをいくらテレビとはいえウマイと言ってしまったら、わざわざ山にヨモギを採りに行って手間隙かけて本物のヨモギ饅頭を作っているのに良心的な値段設定をしていて商売的には大変でも、それでも本当にウマイ饅頭を作っている職人さんに申し訳ないからだったそうです。
テレビとは言え、ウソをついて良いのではなく、本当のことを本当に伝えたいという姿勢には共感しました。でも、出演依頼は減るのでしょうね。