北朝鮮戦 ジーコ監督記者会見コメント J's GOAL

うーん、シュート精度の問題なのかな。

Q:Jリーグの過密日程による疲労や暑さも影響してか、選手の動きが落ちていたように思えたが?
「W杯予選、コンフェデレーションズカップを経て、Jリーグの過密日程ということもあったが、日本の今の状況を考えればそんなことは言っていられない。これから世界へ出ていくためにはどんな状況でも勝たなければならない。今日は、疲れよりもシュート精度を欠いていたことが問題だった。北朝鮮は運動量も豊富で、気迫が漲っていた」

シュート精度が問題になるほど、決定的な場面って作りましたっけ? それよりも先制してモチベーション高く引いて守る相手を、最後まで崩せなかったことが問題だと思うのですが。いくら引いているとはいえ、たまには攻めてくるのだから、その時に奪ったボールを素早く縦に送り込むとか、手詰まりになったサイドを捨てて、素早く逆サイドに展開するとか、そんな崩すための工夫が見られないことが問題だと思うのですよね。
中盤の選手が動き出さないでサイドから放り込むならもっと早く巻選手を投入するべきだし、田中達也選手や本山選手を活かそうとするなら、もっと選手が動き回らなければいけないし。


この試合を見る前日に、埼玉スタジアムマンチェスターユナイテッドの試合を見たのですが、中盤でボールを持った選手の近くで他の選手がスッと動いて近づいてきたり、サッと動いて散っていったり。とにかくボールホルダーの周りで様々な他の選手の動きがあるのですよね。それが結果としてボールを追い越す動きになって守備の選手をつる動きになったりしていました。北朝鮮戦の日本代表には、そのようなオフザボールの動きがあまりなかったのが問題だと思うのです。
それはコンディションの問題なのか、モチベーションの問題なのか、それともチームの共通理解の問題なのか、コンフェデの時の選手にはできて北朝鮮戦の時の選手にはできないという選手自身の問題なのかは分かりませんが、シュートの精度の問題以前の問題がこのチームにはあると思うのです。

Q:合宿等を通じ、数多くシュート練習をやってきているにもかかわらず、なぜ決定力が上がらないのか。問題は何か?
「自分の経験からいって、やっていることは間違っていない。精神的な問題だと思う。どうしてシュートが枠にいかなかったのかをしっかりと分析し、選手に伝達したい。必ずしも選手が悪いわけではない」

そういう意味で、この監督会見のコメントにはがっかりですね。解決策は海外組みの合流だけなのか、それとも次の試合までに見つけられるのか。中国戦が今から楽しみです。