イラン戦前日 ジーコ監督会見

時々限りない驚きを提供してくれる代表監督ですが、質問する記者も少しは考えると言うか思いやって欲しいです。

――明日のスターティングメンバーは

 昨日のゲームのチーム(メンバー)にアレックス(三都主)と中澤を入れたチーム。動きがいい。

聞けば答えてしまうのだから、聞かないことも武士の情け。


それと今回の会見の中に気になる部分がありました。

――フォーメーションの練習で3バックのサイドが上がっていたが、イランの1トップを想定したものですか、意図を教えてください

 相手のシステムではなく、相手(のFW)が1枚なら(DFを)2枚、相手が2枚なら3枚となっていく。また90分間を通して同じ状況ということもない。バックを1枚中盤に押し出して、またパスカットから前へ押し出してキレの鋭い飛び出しで相手陣内に入ることも含めて、その辺は選手に自由を与えているが、もう1回見直して、確認の意味でやらせただけ。

これは8月7日の韓国戦後の会見で話題になっていたこの件でしょうか。
韓国戦後 ジーコ監督会見 スポナビ

――前半は厳しい展開だったと思います。ハーフタイムにはどんな指示を出しましたか? 後半、いつも点を取りに行く時は4バックにすることが多いと思いますが、システムの変更は考えませんでしたか

 システムの変更は考えなかった。相手の1トップの20番(イ・ドングク)に対し、3人のDFのうち1人がマークして、1人がケアをして1人余っていたにもかかわらず、それが徹底されていなかった点をハーフタイムに注意した。1人がきっちり余っていれば、1人を中盤に行かせることができた。

フォーメーションで選手の役割が決まるのではなく、試合の中のその場の情況で自分たちで役割を考えろというメッセージなのかもしれませんね。


明日は充電完了のフルパワーの日本代表で、観光気分のイラン代表を蹴散らしてもらいましょう。

――(東アジアの)北朝鮮戦のメンバーだが、精神的な疲労を取りたいということで休ませたが、状態はどうですか

 試合の前後を振り返ると、やはり肉体的というよりも精神的に厳しかったと感じた。時間を取ることができて、バッテリーも充電されたと思う。選手一人一人もスタメンやベンチは関係なく、この試合の重要さを認識している。皆さんの前で、恥ずかしくない、自分たちが納得できる試合をできる精神状態になっている。自分としては楽しみにしている。