本棚から引っ張り出した本

最近は再び読書ブームに目覚め、少し時間ができるとコツコツと本を読んでいますが、先日別の本を探している時に自分の本棚にあるのを見つけて、ちょっとずつ読んでいる本です。

自分でもこの本をいつ買って読んだのかすら覚えていませんが、文庫本の出版は1998年1月と、フランスワールドカップの直前の代表バブルの時代に、買って読んでいるのでしょう。このころから監督の役割とか考え方を探るのは好きだったようです。


まだ全文を読み終わっていませんが、その中でも興味深かった文章として、

オフトのサッカーは、

  1. イメージの提示
  2. それに該当する選手探し
  3. 練習でのイメージの植えつけ(実践)
  4. その修正(チェック)
  5. 仕上げ

(中略)
日本のマスコミはそれを”オフトマジック”と、あたかも魔法のように、オフトの選手起用法の妙や戦術、そして戦略を評価している。
(中略)
(しかし本人は)逆に”マジック”と言われることを嫌っているのである。
「マジックというのは、何にもないところに花を咲かせることです。私のサッカーはすべて論理によって裏付けられたものです。論理です。だから”マジック”と言われるのは心外です。」*1

後年、浦和の監督時代に論理によるチーム作りの限界点も垣間見えていたかもしれませんが、92年当時の日本代表にとってはかなり新鮮な出来事だったのでしょうね。


ちなみに代表監督の本で革命と言えばこちらも…

トルシエ革命

トルシエ革命

どうやら外国人監督は革命を起こすのが得意なようです(笑)。


ジーコ革命』というタイトルの本は、ドイツ大会後にでも出版されるのでしょうか。出版されるとしたら、どんな内容になるのでしょうね。何となく想像しちゃいます、「1人余れ」とか。

*1:本文の30Pから32Pを一部引用