ジーコが語る アジア最終予選  その1

昨夜NHK-BSで放送していた番組ですが、ジーコ監督がアジア最終予選の戦いについて振り返っています。8月の初めごろ、それぞれの試合の再放送の冒頭部分について質問に答えていたVTRの総集編だとは思いますが、ちょっと気になります。インタビューの内容について少しだけ私なりに要約してみます。


ホーム 北朝鮮戦について
情報のなさは気にしなかった。一次予選の試合のVTRは全て見た。練習の非公開も気にならなかった。それはマスコミに対するパフォーマンスのようなものだ。日本代表は北朝鮮選手の特徴や戦術は把握していた。ただし、事前に分かっていても、それに対応できない場面もある。CKのパターンが分かっていてもクロスをあげられてしまう場合もある。情報を隠すことに意味はない。事前情報で相手チームのチャンスを減らすことはできるが、それが全てではない。


チームの形ができていたので、選手が合流した時に先発メンバーは決めていた。コンディションや技術面はクラブで試合に出ていなくてもチェックしている。合流の段階でフォーメーションを決めて、どの選手をどこで使うのかを決める。それから先発を選手に話す。直前のカザフスタン戦とシリア戦で国内組がいい結果が出ていたので、中村と高原はベンチスタートがいいと判断した。選手との信頼関係を大事にするから自分の考えをしっかり選手に伝え、私の判断に大して選手に満足感を与えたい。ひとつのチームなのだから、1人や2人の選手に頼ってやってはいけない。全ての選手の準備ができていなければならない。日本代表としてベストを尽くす為に。私や選手個人が勝つためでなく、日本が勝つために選手をピッチに送り出している。

試合のダイジェシトVTRですが、今見ても大黒選手の勝ち越しゴールには鳥肌が立ちますね。


同点に追いつかれた後に戦い方は変えていない。高原はすでに準備していた。1−0のままだったら高原だけを入れるつもりだった。しかし同点になったのですぐに中村も入れた。システムも4−4−2に変更した。このことで日本がボールを支配できた。
大黒のゴールが生まれたのは、我々が最後の最後まで戦ったからだ。そんなメンタリティは大きな試合では特に大切だ。審判が笛を吹くまであきらめず、気を抜かず、集中を切らさないことが勝利につながる。