ロシア - ポルトガル

NHK-BSで見ました。スコアレスドローという結果でしたが、ワールドカップ予選も終盤に差し掛かった試合の、勝負の激しさと言うか球際の厳しさを見せてもらいました。華麗なパスまわしとかアクロバティックなプレーで見せるのではなくて、勝負に勝つというただ1点のために両チームが攻防する。どちらがいい試合をしたかではなく、結果として勝ち点を何点取ったか、何点失ったか、それがすべてと言う試合でした。
もちろんポルトガルの前線の選手のフィーゴ、Cロナウド、デコ選手のテクニックや、ポルトガルチームのボールの動きも素晴らしかったのですが、ロシアの若返った攻撃陣の足元のテクニックも想像以上でした。


そんな試合の中でも、どうしても主審の笛の吹き方に注目がいってしまう昨今ですが、この試合のマルクス・メルク主審(ドイツ)はカードの出し方をコントロールしていたように感じました。
すでに一枚イエローカードを貰っていたロシアのスメルチン選手がCロナウド選手に対し、ファウルの後に挑発的な態度をとって実際に足と手が少しあたっているように見えて、両チームの選手があつまってきて熱くなる場面があったのですが、Jリーグ基準で見ていると『二枚目のイエローかな?』と思えたプレーでもカードを出さずにその場を納めました。結局はその後すぐの危険なタックルでスメルチン選手は退場になってしまいましたが、予選という選手が熱くなってしまいがちな試合の中で、スメルチン選手にもう一度だけチャンスを与えているように見えました。