CL レアル・マドリー - ローゼンボリ

白い巨人と黒い賢人とでも言ったらいいのでしょうか、ついついローゼンボリ視点で試合を見てしまいました。結果はワンサイドになってしまいましたが、見所は随所にありました。特にローゼンボリのブラーテンは好印象でした。グティにアフター気味のスライディングで吹っ飛ばされても笑顔で立ち上がるし、ひたむきに右サイドの突破を図る。ブラーテン以外にも、ローゼンボリの選手はひたむきだったですね、前半は。


前半のローゼンボリは攻められてはいるものの、攻められている中でも守備のバランスをとって時折カウンターを狙っていました。それでもかなりレアル・マドリーのプレッシャーがきつくなってきた前半40分、攻めあがっていたレアル・マドリーのディアゴの裏を突いて、中央が薄くなった一瞬の隙を逃さず先制してしまいます。前半はそのまま1−0でローゼンボリが逃げ切ってしまいます。


これでどうなるかと思った後半ですが、ローゼンボリが浮き足立っちゃいました。前半は押し込まれている中で守備のバランスが取れていたのですが、気持ちが互角にいってしまったのでしょうか、後半3分にセットプレーからウッドゲートが初めて相手ゴールにボールを入れると、そこからはローゼンボリに堪える力はありませんでした。直後の後半7分にはラウルの見事な左足・右足の1人ワンツーで勝ち越して、後半23分のエルゲラのヘディングゴールで全てが決りました。
両チームの地力の差が出たと言えばそれまでですが、耐えて守ってという意識統一ができていた前半のローゼンボリと、「もしかしたら勝てるかも」という色気がでてしまった後半のローゼンボリ、同じチームとは思えないほどにやり方が代わってしまい。つくづくサッカーはメンタルな部分が大きく影響するスポーツですね。