ヒデメールのその後の感想

むなしいですね。何だか、そんな感想しか出てきません。大きな大会を終えた直後で、次の目標が定まらない時期の代表チーム内ならそんな雰囲気も分からなくはないのですが、サッカー選手にとって最大の目標であるワールドカップを半年後に控えた代表チーム内から出てくる発言とは思えません。


ジーコ監督が作るファミリーという雰囲気が、アジアカップなどの外敵に囲まれた時は結束して強さを発揮するのかもしれませんが、このような選手自身のモチベーションの持ち方が難しい試合については、ぬるい雰囲気しか醸し出せないのでしょうか。アジアカップでの頑張りと東アジア選手権での惨敗。そのあたりのモチベーションの違いが大きく結果に影響する振れ幅の大きいチームなのでしょうね。
スタメンを固定したり優先順位をつけないなど、選手を競わせて選ぶような代表チームなら、すべての試合が選考会であり気を抜ける試合はひとつもないはずですが、今のファミリー的なやり方だと選考ラインギリギリの選手以外は、先日のアンゴラ戦の位置づけは非常に難しかったのではないでしょうか。ましてや国内組はリーグ戦の終盤であり、どうしても来年の本大会よりは今年のクラブの結果が気になるでしょうし、明確なチーム戦術を持たない今の代表チームにとって、本格的なチーム作りは来年の合宿で始まるのでしょうから。


ところが長い時間をかけて日本まで帰ってくる海外組にとっては、来年の本大会まで合流が保障される試合は数少なく、一緒にできる試合は1試合も無駄にできない。こんな意識のすれ違いも大きいのでしょうか。
どちらにしろ、代表チームの中の雰囲気が、「仲良しクラブ」なのか「戦う集団」なのかは外にいる人間には分かりませんが、次に集まるのもJリーグとの兼ね合いで不明確な中、何ともすっきりしない気分で年を越すことになりそうですね。