東京ヴェルディ - 名古屋

helguera2005-11-23

味の素スタジアムに行ってきました。
降格が決るかもしれない大事な試合なのですが、観客は11,506人とかなり寂しい感じです。ですが、ホーム側ゴール裏は密集して観衆が入っており、今日の応援はサンバのリズムとサポーターの声が融合してとても格好良かったです。特にいままではサンバの太鼓だけが響いていたバージョンに、人のコールと腕の動きが見事に合っているのは鳥肌ものでしたよ。


試合については相変わらずDFの数が足りなくて、山田卓也選手が中央のCBとして入る4−4−2でのぞむヴェルディですが、見ていて痛々しい姿です。上村選手と2人で中央を守るのですが、前に出てプレッシャーをかけるのは良いのですがあっさり入れ替わられたりと、ヒヤヒヤする場面も続出しますが、どうにもこうにも人がいないのだからしょうがない。幸いにも名古屋の攻めが単調で助かりました。クライトンに入れ替わられた時は大ピンチになりますが、それ以外はミドルシュートばかりで、失点する恐怖はあまり感じませんでした。今日の試合で先に失点したら、普通の試合の1点以上の重さを感じて相当焦ってしまったでしょうから。


失点する恐怖も感じなかったのですが、得点の気配も感じなかったですね。今日の試合はヴェルディvs名古屋というよりも、ワシントンvs楢崎で始まって、ワシントンvs高山啓義(主審)がヒートアップして、最後はワシントンvsゴールポストで試合が終わった感じです。
試合開始直後に縦パスに対し、ワシントン選手がDFと競り合いながら抜け出してGKの楢崎選手と1対1になったのですが、シュートは弾き出されてしまいました。これが入っていればなぁ。


試合途中はワシントン選手が何度も名古屋の選手に倒されるのですが、主審の高山さんは笛を吹きません。全体にフィジカルコンタクトには笛を吹かずにプレーを流す傾向なのですが、名古屋の選手は激しくヴェルディの選手に当るのに対し、ヴェルディの守備陣は当るというより遅れて飛び込む感じなので、どうもヴェルディだけがファウルを取られている不利な感じに思えてしまいます。でも、選手たちも今日の主審は接触には吹かないことが分かっているのだから、相馬選手も相手のペナルティエリアまで入ったときに跳んで倒れるのではなくて、耐えてクロスなりシュートなりを打って欲しかった。


後半30分過ぎた頃でしょうか、勝たなければいけない試合で得点できず、スタジアム中にジリジリした雰囲気が漂い始めた頃、ヴェルディの右サイドから短いクロスがワシントン選手にピタリと入り、これを足元に収めたワシントン選手がDFを背負いながら左ターンをしてシュート、GKも抜いたんですがポストに阻まれてしまいました。『決ったー!!』と思ったシュートが乾いた音で弾かれた瞬間、『なんて運がないチームなんだ…』という思いが頭をよぎりました。


最後はワシントン、町田、森本選手の3トップにして猛攻をしかけますが有効なシュートは打てずスコアレスで引分けに終わりました。これで降格決定かと覚悟を決めましたが、柏も引き分けたようで次節の直接対決まで首がつながった心境です。これだけ勝てなくてもまだ最後の宣告をされないのはヴェルディの悪運が強いのか、それとも調子が出なくても追いつかれない柏の悪運が強いのか、次節の直接対決で結果が出ますね。今日の結果を受けて、他力本願の部分はますます強くなりましたが、それでも勝てなければ終わりという状況も本当に次の試合が最後です。引分け以下なら終わり、勝てば少しだけ希望が見える。あぁ、早く決着をつけたいね。