眠れない2日間 〜 ラモスに捧ぐ

ヴェルディは名古屋に勝てませんでしたが、16位を争う柏も広島相手に引き分けたので、両チームの勝ち点差は5のまま、次節の直接対決をむかえることになりました。これから2日間、眠れない夜が続きそうです。


ヴェルディを応援する身としては、可能性は少ないけれど直接対決に勝って勝ち点差を2として、最終節のシャムスカ大分戦に最後の望みをかけたいですし、柏を応援する方々はヴェルディを叩いて16位を確保してしまい、最終節の優勝を争っている鹿島相手に入れ替え戦の行方がかかる状態は避けたいでしょう。
現実問題として、勝ち点差の5と得失点差を考えれば、直接対決で引分けでもいい柏の16位確保の確率は99%だと思っています。ヴェルディが16位に入るためには、1.柏に勝って、2.シャムスカ大分に勝って、3.柏が鹿島に負ける、という3つの条件が必要になるので、こんなことが起こる可能性は0ではないけど1%ぐらいしかないと思っています。それでも1%でも可能性がある限りは、そうなる為の脳内シュミレーションを繰り返してしまうし、また電気を消して寝ようとすると今シーズンの様々な試合が走馬灯のように頭をよぎり、あそこで失点していなければ勝ち点1があって、あの試合で引分けに持ち込めれば…、とやはり眠れない。


でも、ヴェルディと柏のサポや選手や監督やクラブ関係者の中で、一番眠れない夜を過ごすのはラモスさんかな、そんなことを思います。現在は柏のコーチですから、柏のために全力で働いて、柏の残留に全力を尽くすと思っています。でも一皮向けば、そのハートも血液も緑色なはず。選手時代の晩年を他チームで過ごしたといえ、心の底から読売を愛していることは確かでしょう。その愛するヴェルディが柏との直接対決で引分け以下で初のJ2降格が決定する。ラモスさんの心中を察すると、本当にどうなのでしょう。一番眠れない夜をきっと過ごしていることでしょう。


現実的には勝ち点差が5点あるので、次節でヴェルディが勝って、最終節までもつれこんで柏とヴェルディが別々の場所で戦う最終節で決着がつくのが一番いいのですけど。でも、勝負事の怖さを知り尽くしているラモスさんがそんな甘いことを考えるわけありませんよね。その心の余裕がどれほど心の隙に変わってしまうかを身をもって知っているのは、ドーハを経験しているラモスさんですから、たぶんこの直接対決で決めに来るでしょう。最終節までもつれ込んだら、勝負事は何が起こるか分からない。


昨日の試合後も味スタのコンコースでたぶん菊池新吉さんとすれ違いました。サポ以上にヴェルディのOB選手はチームの結果を気にしていることでしょう。菊池さんのように、ユースコーチとしてヴェルディに残っている人も、外に出て他のクラブで働いている人にも、テレビとかで活躍している人にも、他のクラブのOB選手よりもヴェルディ出身の方々は特別に強く応援したい感情は常にあります。
ラモスさんも選手時代から大好きだし、解説者になってもコーチになっても、将来どこかの監督になっても心から応援したい方ですが、26日の試合だけは譲れません。一番苦しい立場だとは察しますが、それでもこの試合は貰いましょう。でも、でも、この試合以外は応援していますよ、ラモス。