海辺の家

昨夜、NHK-BSでこの「海辺の家」を再び見ました。以前スカパーで2回見ているのですが、深夜にBSで放映することを知ってしまったら、どうしても見たくなって睡眠時間を削ってもう一度見てしまいました。自分でリンクしておいて言うのも何ですが、リンク先の”goo映画”のあらすじは、この作品の良さの1%も表現できていないですね。(あらすじを書いた方、ごめんなさい)


以下ネタバレも含むので、読みたい方は反転で。

余命数ヶ月と宣告された父親が、長く離れて生活していた息子とひと夏を過ごし、海辺の家を自分たちの力で建てることにより親子の絆を再び見つけ、また別れた妻との愛情も取り戻すが、完成を目前に…

ストーリーとしてはとても単純で、ネタバレしていなくても結末は容易に想像できてしまいます。見る側の意表をつく演出とか、どんでん返しとか、過剰な演出は一切なし。淡々と地味なストーリーがゆっくりと、それでいて見る側の興味を離さずに進んでいきます。でも、言いたいことも、結末も分かっていても心に響くし、3度目でも涙が溢れてしまう、そんな映画です。
以下、またネタバレあり。

病室から息子が完成間近の家を見せるシーンや、別れた奥さんが主人公にビデオを見せている場面などは、3度目に見るのだから分かっているはずなのに、それでも涙が止まりません。

最近、家族のあり方に物足りなさを感じている方や、心に隙間を感じている方。ほろ苦い青春の思い出を忘れかけている方や、クスッと少しだけ笑いたい方。ぜひ、この映画を見てみてください。ほのぼのと泣けます。