ミラン - シャルケ CL

グループリーグとはいえ最終戦はトーナメントの初戦のようなものですね。勝てば次に進めて、負ければ終わり。各国の長いリーグ戦の40試合の中の一つの試合とは違って、ピリピリした緊張感が漂ってきます。試合開始直後から両チームの当たりは過ごしし、ガットゥーゾは入れ込んでるし。
攻守のスピードとか、スピード感あふれる試合とか言うけれど、この試合はまさに両チームのプレーのスピードが速く、突っ立っている選手が少ない試合でした。守備の人間も常に頭を働かせ足を動かしポジションを修正してインターセプトを狙っている。


そんな両チームの守備陣でしたが、ハーフタイムを挟んで他会場のの結果を聞いたのか、後半の立ち上がりだけミランの守備陣が全員棒立ちになり、圧倒的なシャルケの猛攻を受けてしまいます。逆に言えばシャルケはハーフタイムに攻めるしかないという状況が分かったのかもしれませんが、前半のミランの固い守備がハーフタイムを挟んだだけでこうも変わるのか、精神的な緊張感だけでこうも変わるのか。
しかしそんな危機的な状況がシェフチェンコとカカという2人の選手のスーパーなプレーだけで勝ち越し点という究極の打開に結びついてしまうのだから、サッカーは分かりませんね。あの時間帯はシャルケが勝ち越すかと思っていたのですが、前がかりになってバランスを崩したシャルケの守備をたった2人で切り裂いてしまいました。


その後両チームとも得点をしたものの、ミランの優位は変わらず次のステージへの進出が決まりました。それでもなぁ、試合終了後のガットゥーゾシャルケの選手たちに対する態度とかを見ていると、ミランに勝者の資格があるとは思えないんだけどなぁ。総合力ではミランなのでしょうが、どうもひたむきさでシャルケに肩入れして見てしまいました。