傷心の北陸旅行

helguera2005-12-09

松井秀喜野球博物館に行ってきました。
嘘です。北陸自動車道から建設費5億円の松井秀喜野球ミュージアムの豪華な建物は見えましたが、立ち寄る時間はありませんでした。
ヴェルディ入れ替え戦に進んだ時のために取っておいた休みなのですが、必要がなくなってしまったので傷心旅行に出ることにしました。傷心の旅といえば北でしょということで、北陸は越前町カニを食べに行くことにしました。


今回の旅のメインはカニを食べることだけなので、埼玉の自宅をゆっくりと朝8時半に出発します。11月に北陸へ行くなら、上高地を越えたりもするのですが、さすがに12月だし今年は雪も早いようなのでおとなしく高速道路をひた走ります。宿泊先を決めてあるだけの、まったく予定のない旅なので、お腹が空いた時間が昼食場所となるわけですが、関越道から上信越自動車道で長野まで来たときにお腹が空いたので、小布施のパーキングエリアに寄って栗おこわを食べることにしました。が、小布施ハイウェイオアシスにETCカードだけで出ることの出来る出口があったので急に気が変わって高速を下りてしまい、小布施市街地の竹風堂に行って出来たての栗おこわを食べることにしました。


葛飾北斎が晩年に一時期を過ごしたり、江戸後期の文化の香りが色濃く残る小布施の町ですが、栗おこわで有名な町でもあります。市街地には数軒の栗おこわを扱う店があるようですが、私はなぜか20年前から小布施の栗おこわは竹風堂と刷り込まれてしまっています。今はお店も大きくなりましたが、現在は日本のあかり博物館として使っている平屋建ての建物で営業していたころから通っていました。当時は栗おこわがなくなったら営業終了で、お店にいかないとその時間でもやっているのか終わってしまったのか分からずにドキドキしたものでした。
メニューは今とほとんど変わっていないように感じますが、昔は700円位だった山菜定食が900円になってしまいました。20年で200円上がったのですね。


再び高速道路に戻り、北陸自動車道に進みます。長野までは青空だったのですが、妙高を越えるころから雨に変わり、北陸道を走るころには強い雨になりました。まあ、どこかに寄る予定があるわけではないので雨でもかまわないのですが、やはり長距離を走るときに雨だと少し気が滅入ります。
加賀ICで高速を下り、ここからは一般道で福井県越前町を目指します。途中は“あられ”と言うよりは“ひょう”に降られたりもしましたが、海沿いの道に出るころには何とか雨も止みましたが、相変わらず風が強いです。白い塊が道路を舞っていたのですが、よく見ると波の花でした。海岸には大きな波が打ち寄せ、波しぶきを上げています。波の花の存在は知っていましたが、こんなにも風に舞って道路まで飛ばされてくるとは思いませんでした。


越前町に到着したのですが、旅館に入る前にまずは長年の念願だった「漁火」という温泉露天風呂に入ります。本当は数年前まで別の場所に建っていた古い建物の時代の「漁火」に入りたかったのですが、数年前に場所を代えて建て直されてしまいました。北陸には何度も来ているのですが、来る度に定休日だったり大波で壊れて休業中だったりと、崖にへばりつくように建っていた昔の露天風呂には一度も入れませんでした。
新しい建物は1階がプールで2階が温泉露天風呂という、何とも近代的な建物に成り下がってしまいましたが、それでも海の近さは迫力があります。露天風呂の4〜5m下は海岸なのですが、そこに打ち付ける波の音がザブーンと音として聞こえるのではなく、ズドドドドーンと体に直接響きます。お湯はまあ普通なのですが、この海の迫力は別格です。


大迫力の露天風呂を満喫した後は今日の宿でカニです。昨年よりも少し小ぶりでしたが、食べきるには丁度良い大きさのカニを堪能しました。茹でガニ、焼きガニ、大根おろしで和えたもの、カニグラタン、せいこガニ、お刺身など海の幸を堪能しました。人間はカニを食べるときはなぜ真剣で無口になるのでしょうね。
さて、お腹もいっぱいになったことですから、もう一度温泉でも入って、ゆっくり休んで傷ついた心を癒しましょうか。


そういえば今夜というより明日未明ですが、いよいよドイツ大会の組み合わせが決まりますね。どこの組に入っても強豪ぞろいですが、第三ポッドの欧州グループが強豪ではないことを祈りましょう。でも、どこでも強敵ですね。