抽選会後インタビュー

昨日は朝5時に起きて朦朧とした頭で抽選会を見ていましたが、一番印象に残っているのが「アルゼンチンか〜」という中山選手のつぶやきとマフラーだったのは秘密です。
実際の組み分けについては、本大会では36カ国の国々がどこもそれなりに強いわけで、どこに入ってもいいやという感じだったのですが、それでも決まると気が引き締まります。


川淵三郎キャプテン・中山雅史ドロワー(抽選人)会見 スポナビ

――まずキャプテンに、ブラジルを含めた3カ国についての印象。
ブラジルは確かに前回優勝国ですし、コンフェデレーションズカップで(日本が)いい試合をしたとはいえ、相当力の差はあるから、ここに勝つのはかなり難しいでしょう。しかしオーストラリアとクロアチアとは勝負になると思うので、この2つの試合を何とかものにして、最後は余裕をもってブラジルと戦えればいいかなと思っています。

どこも強いとは思うので、結局どこがきても楽勝などないわけで厳しい試合になると思うのですが、欧州でやる大会で欧州のクロアチアと欧州で多数の選手がプレーしているプチイングランドのようなオーストラリア。この2試合は結構厳しくて、もちろん2勝もあるでしょうが2敗の危険性もかなりありますね。日本がその2試合を1勝1分で乗り切って、その時点でブラジルが勝ち点6を持っていて、第3戦は引き分けで両者ハッピーという展開だと、楽ですね。

ブラジルだって、アトランタ(五輪)の時と比べれば(日本との)差はそれほどなくなってきているわけです。だから絶対に日本が引き分け以上にはならないとは――そりゃ勝つのは難しいだろうけれど、絶対に勝てない相手ではないと思うので、このグループリーグを突破できれば、あとはジーコのカリスマ性がチームをより高いところに導いてくれるのではないかと思います。

アトランタと現在を比べるのも凄いのですが、それではアトランタシドニーを比べた時に、ブラジルとの差は縮まったと実感できたか。アトランタの時のように一方的に攻められなかったのは、シドニーではブラジルが早い時間帯で先制したので攻める必要がアトランタの時よりなかっただけなのではないか。そんな疑問が頭をよぎります。
6月のコンフェデでは2−2の接戦を演じたわけですが、今回のグループリーグ第3戦でもコンフェデのようにブラジルが本気にならなくてもいいような形になっているかどうかが大きいような気がします。ブラジルが初戦か2戦目で引き分けたりして、勝ち点4で最終戦に臨んでくる状況は考えたくもありませんね。その時に日本も勝ち点3ぐらい持ってたら、本当に真剣勝負になるのですが。
ジーコ監督のカリスマ性がどのような方法でチームを高いところに導いてくれるのかは分かりませんが、本番でのブラジルとの対戦は非常に楽しみです。


ジーコ監督会見 組み合わせ抽選会 スポナビ

――母国・ブラジルと同組になった感想は?
明日からは、まずは(初戦の)オーストラリアに集中するということで、これは自分のやり方なのだが、それが終わってから次の試合を考える。

ここでいう”それが終わってから…”は、初戦のオーストラリア戦が終わってからクロアチア対策やブラジル対策を考えるのではなくて、オーストラリア対策が考え終わったら残り2試合の対策を考えるということですよね。誰かそうだと言ってください(笑)。たぶん後者だとは思うのですが計画性が感じられない監督であるだけに一抹の不安が残ります。


以下は川淵会長の言葉。

――対戦相手が決まって、来年の強化日程はどうなっていくのか?

川淵 今(テストマッチが)決まっているのはアメリカですが、その後3試合あるわけで、その中でオーストラリア、クロアチアに似たタイプと試合ができればいいな、と思います。ジーコとも相談して……今、欧州のチームについても的を絞ってやっていますけれど、クロアチアはいいとして(今後は)オーストラリアに似たチームを探す、ということになると思います。

今後の強化試合の予定が4試合ということですから、これからチームが大きく変わることはないと思うのですが、願わくばグループリーグの時に怪我人が少なく選手のコンディションが良い状態で戦えるようなめぐり合わせになって欲しいです。