アルイテハド - アルアハリ

昨夜は小雪舞う国立競技場に行ってきました。
直前までトヨタカップは決勝戦だけを見る予定だったのですが、チケットが余っていることと、ちょうど予定が合ったので国立まで見に行きました。試合直前に国立に到着して練習を見ていると、上空から何かが降ってくる。最初はちかくで焚き火でもしているのかと思いましたが、よく見ると雪でした。雪と言っても積もるようなものではなく小雪ですが、やはりそれでも寒かった。


トヨタカップ時代は毎年楽しみに行っていたのですが、今年から世界クラブ選手権に変わってしまい、『まあ、決勝だけ見られればいいや』と思っていたので、リバプールサンパウロFC以外の出場するクラブのチーム名やユニフォームを知らないのですよね。で、知らないなら知らないまま楽しんでしまおうと思いまして、この試合の2チームについてはクラブ名とユニの色が結びつかない状態のまま見はじめました。アジア(サウジアラビア)のクラブとアフリカ(エジプト)のクラブが、プレースタイルだけで見分けられるものなのか、そのようなつもりで見ていたのですが、結論を言えば見分けられなかった。同じアラブ圏のクラブということもあるのでしょうが、クラブの名前もアルで始まって似ているし、選手の名前も区別がつかない。プレースタイルもそれほど大きな違いは感じられなかったです。


強いて言えば黄色のユニフォームのアルイテハドは半ば強引に中央突破を仕掛けてくるし、赤いユニフォームのアルアハリはこれでもかとショートパスでボールをつないでくるという違いくらいでしょうか。人が混雑した局面で短い距離のコンビネーションパスを多用するところなどは似ていました。ただ最後の局面でミドルシュートなどはあまり狙わずにパスをつなごうとするアルアハリと常にシュートチャンスを狙っていたアルイテハドの違いが結果に表れたというところでしょうか。


それにしても今回の大会はチケット代がやたらと高いですね。この試合も両チームのネームバリューの割にはチケット代が高いので観衆の入りを心配したのですが、試合中の発表では28,284人という思った以上の客の入りでした。でも、スタジアムの中にいた感想としては、2万人もいなかったように感じていたので、売り子さんや警備員まで足しているのではないかと疑ってしまいました。しかし本当にこの試合に観客が2万8千人も集まったのなら、日本の”サッカー好き”もまだまだ捨てたものではないですね。
写真は目の前にいた陽気なアルアハリのサポーター達です。アルイテハドに先制されてからは、おとなしくなってしまいましたが。


ヨルダネスク監督(アルイテハド) 1回戦後会見 スポナビ

 われわれは他のチームより5人メンバーがいない中で戦っている(※登録抹消3人+出場停止2人という意味合い)。ベンチのオプションも少ない。でも、それがサッカーというもの。どんなに相手が強くても、困難を乗り越えて勝ちにいかなければならない。


ジョゼ監督(アルアハリ) 1回戦後会見 スポナビ

後半になってからは、完全に主導権を失ってしまった。後半は、向こうの方が良い試合をして、ゴールチャンスを生かしていた。その意味で、アルイテハドにはおめでとうと言いたい。われわれも、もっと自信があったらチャンスを決められたのだが、人生とはそういうものだ。