天皇杯準々決勝

昨日は4試合もNHK−BSで放送したのですが、見たのは浦和と川崎Fの対戦だけでした。試合については前半のロスタイムに川崎の選手が退場した時点で方向が見えてしまった気もしますが、そのような勝敗の行方を越えた対戦を堪能できました。


今季限りで引退を表明している相馬直樹選手が川崎の左サイドでスタメン出場し、対面の浦和の右サイドには岡野雅行選手がいる。川崎が負けた瞬間に、相馬選手の選手としての生活が終わりを告げるという状況の試合の中で、マッチアップするのが岡野選手だなんて、97年のワールドカップ予選に一喜一憂したファンにとってはたまらない対戦でした。特に試合終了後に2人が笑顔で話しながら歩み去っていく場面では、ピッチを去る男の寂寥感というよりは、何かをやり遂げた男の満足感があらわれているかのようでした。
相馬選手、お疲れ様でした。名波選手とのコンビネーションで左サイドを駆け抜けていったプレーは、これからも決して忘れません。