ビレムII - ヘラクレス

平山選手のゴールは素晴らしいですね。どんな相手との試合であっても、相手のＧＫにぶつけないで落ち着いてゴールネットを揺らす技術であったり、精神的な落ち着きであったりはさすがだと思います。でも、でもこの試合内容で喜んでいいのかどうか考えてしまいます。

両チームともコンパクトという言葉とは一切無縁。テレビの引いた画面でのセンターサークル付近を映す映像でも、両チームの選手を足しても３〜４人しか映りこんでこない。中盤にスペースは空きまくり、サイドの選手にボールが渡ればノーマークで狙い済ましてクロスを入れられる。平山選手の得点場面でも、右サイドの選手はまったくマークをされずにクロスを上げているし、ファーサイドの平山選手もドフリーでシュートを打っている。ヘラクレスの選手が１人ニアサイドに走りこんで相手の視線が集中した結果ということもあるかもしれません。それにしてもゴール前で平山選手はボールを胸でトラップしてから３秒近くフリーでシュートを打つ体勢を作っています。胸トラップがワンバウンドしたボールが落ちきるのを待ってシュートしています。ゴール前であれほど時間的空間的余裕がある試合というのは、どうなのでしょう。

それでも何でも、ＧＫに当てずにきっちりとマウスに蹴りこんだ事を評価しないわけではありません。日本人ＦＷ選手の海外組のトップスコアラーだし、このまま２ケタ得点を目指して欲しいです。しかし、無邪気に喜んでもいいのだろうかと、ふと考えてしまう試合でした。

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