レアル・マドリー - セビージャ

前半途中から見たのですが、レアル・マドリーのサッカーが変わりましたね。サッカーが変わったと言うよりは、選手の前に行く勢いが変わったと言うか、ボールがスムーズにまわるようになったというべきか。相手のセビージャもマイボールになったら縦へのスピードもあり、かなり厳しいシュートの嵐をカシージャスに浴びせていたのですが、カシージャスのファインセーブとポストにも助けられ2失点で済みました。この2失点はレアル・マドリーの守備が緩いと言うよりは、セビージャの攻撃が鋭かったと言うべきでしょうね。ポストが味方してくれなければ、4失点になっていたかもしれない、そんなセビージャの攻撃でした。


しかし、そのセビージャの攻撃を上回るレアル・マドリーの攻撃。グティの攻撃時の出来が素晴らしかったとは思うのですが、グティだけでなくベッカムジダンシシーニョバティスタロビーニョも良かったです。あれだけ人が前に動いて、ボールも前に動く。相手に奪われても前からチェックする守備と全力で後方に戻る守備のバランスも良かったし、チームとして勢いに蓋をされていた状態から、一気に蓋が取り除かれたような新鮮さと勢いを感じました。
結果的にはグティの1点とジダンハットトリックでしたが、チーム全員の勢いの仕上げをジダンがしたように思います。


それにしても動かないレアル・マドリーの選手ならどんなに上手くても相手のDFが止められますが、ジダンベッカムグティがあれだけ攻撃で動き回ったら、相手の守備者も止められません。寄せようと思うとワンタッチですぐにボールを動かされてしまう。あれだけ人もボールも動いて、その相手が技術の高い場合には止めるのは至難の業でしょう。これからちょっとレアル・マドリーの試合が楽しみになってきました。