Blogを書くということ、不特定多数に読まれるということ。

不特定多数の方にここが読まれているかどうかは分かりませんが、このように文章を書いて公開している以上かなりの方の目に触れる可能性はあるわけです。ソーシャルネットワークサービスのように閉じた世界で書いていない以上、読み手を選別する方法や資格は書く側にはない。そんな中でとても考えさせられる文章を読んでしまいました。
ありがとうございました 悪態日記  さん


以下に書くことはリンク先のさーやさんに対しての文章ではなく、自分の話です。
不特定多数の方に読まれる怖さと言うのは常々感じています。ここで言えばサッカーのことを書いているので、その試合にかかわっている相手チームのサポーターが読んだり、日本代表についてなどはやはり人それぞれの好みがありますから、好みの違う人が読んだりする可能性もあるわけです。そして最近ではヴェルディの選手たちの個人Blogではトラックバックを受け付けていたりするので、もしかしたら選手本人が読んでくれているかもしれない。そんな時に、果たして自分の書いている文章はそのような不特定多数の方やもしかすると当事者本人に読まれるに耐えうる文章なのかと考え出すと背筋が寒くなるような怖さを感じるときもあります。それでも書いてしまうのですけどね。


まあ、そんな時に考えると言うかいつも(できるだけ)心がけているのは、最低限書く相手が読んでも不愉快にならない文章を書きたいということです。エントリーのテーマの相手に対して不満に思うことを書くことがあっても、「嫌いだから不満」ではなくて、「これこれこういう部分がおかしいと思うから不満」というように、できるだけ具体的に書きたい。文章力や表現力の欠如で意図が伝わらない場合や、頭に血が上ってしまって自分が自分の中で引いている一線を越えてしまっている時もあるかもしれませんが、対象の相手に読まれてもいいという覚悟で書いているつもりです。私の文章を読んで相手が不愉快に感じることがあるとしても、書き手である私がどのように思った結果そのような答えに達したのかが伝わる文章を目指しています。


読んだ相手が不快に思うことを書き放つようになってしまったら、それはやはり不特定多数の方が読む可能性のある場所で書くことを辞める時なのかな。ここでは固定HNで書いていますが、サッカー選手にしろ実名の相手に対して意見を書いているわけですから、やはり越えてはいけない一線があると思っています。こちらが実名で書いているなら、その一線はもう少し奥まで踏み込めるとは思うのですが、HNで書いているのに書き逃げというか、書き捨てのような文章を実名の相手に対し書くことは許されることではない、そんなことは考えています。


うーん、なんだかよく考えがまとまりませんが、不特定多数の方が読むと意識しているから、例えば全国ツアーのライブのセットリストなどは無意識のうちにネタバレなしの方向で書いてしまうし、自分が見たサッカーの試合の感想を書くときでも、タイトル欄にスコアを書くのは途中から止めました。実際にここを訪れてくれる方の中に、佐野元春さんの全国ツアーにこれから参戦する方がどのくらいいるのかは分かりませんし、もしかしたら1人もいないかもしれない。でもネット上の文言を検索してネット界の隅々まで閲覧できるような現代社会の中で、自分が楽しみにしているライブのオープニング曲やセットリストをライブに行く前に見てしまったら、誰かの「今日は何を演奏してくれるのだろう」とか、「イントロで痺れる魅力」という楽しみを私が無意識のうちに奪ってしまうことになる。それは避けたいし、自分が逆の立場だったらがっかりしてしまうでしょう。


考えすぎかもしれないけれど、そんな可能性は少ないかもしれないけれど、不特定多数の方に公開している場所で書いている以上、最低限の自主規制を忘れてはいけないというのは時々考えています。一方的な言葉による攻撃はしてはいけない。問題や疑問点を提起するような文章を書くこと。そして不特定多数の方が読んでも、できるだけ不快にならない文章を書くこと。
実際に現在の自分ができているかどうかはわかりませんが、冒頭のリンク先のエントリーを読んでこんなことをあらためて考えてしまいました。

関連リンク
思い (弱っている)メガネのつぶやき  さん