小野選手、復帰

テレビのスポーツニュースで見ましたが、日焼けして精悍な顔つきでしたね。でも、まさか本当に帰ってくるとは……。
小野「挑戦という言葉を胸に」 浦和レッズ入団会見全文 スポナビ
浦和レッズのサポにとっては福田選手らと並んで浦和の顔とでも言うべき選手の復帰ですし、日本代表的に考えてもフェイエノールトで出たり出なかったりを繰り返すよりはJリーグで常時出場してコンディションを整えられるというのは朗報ですよね。でも、何かどこか寂しさを感じます。


日本サッカー界にとっての大きなチャレンジとしてJリーグが開幕して、時を同じくして日本代表にもアジア予選を勝ち抜く力が付いてきた。残念ながら93年の予選では本大会出場は逃しましたが、あの時まで本大会出場国が24カ国だったのでアジア予選で終わってしまいましたが、日本の予選順位はアジア3位でした。そして97年の予選では同じアジア3位ですが出場枠が36カ国に増えたこともあり無事本大会に出場し、2002年の自国開催のワールドカップに突き進んでいくことになりました。
そのようなサッカー界の流れに呼応するように、選手個人としても三浦カズ選手や伊原選手など、日本の枠を超えてアジアや世界でも通用するのではないかと言う選手が生まれてきました。三浦カズ選手はイタリアへ渡りましたが、日本のサッカー選手が本格的に海外進出を始めたのは次の世代である、中田、稲本、小野選手の時代でした。そこからは堰を切ったように中村、高原、柳沢、鈴木選手など、ある程度の道は開けました。


しかしここにきてコンスタントに試合に出場できない選手も多くなり、そんな中での小野選手の日本国内復帰というニュースは嬉しくもあり寂しくもあり。埼玉スタジアムに行けばJリーグの試合で小野選手を見ることができる、これは嬉しいことですね。今までもスカパーで見ることはできましたが、小野選手のプレーはピッチ全体を見渡しつつ小野選手のプレーの選択を見るのが楽しいのではないかと思っています。テレビなどで小野選手自身のトリッキーなプレーを見るのも楽しいのですが、ピッチ全体を見渡しつつ、『その体勢やタイミングで、ピッチの”そこ”を見てるのかよ』と思うような視野の広さや”そこ”へパスを通すキックの正確性。それらがJリーグで見ることができるという幸せ。それは嬉しいのだけれど…


それにしても浦和の大補強は凄いですね。天皇杯の優勝チームが翌年のACLに出場するようになった経緯が確か「1月1日に出場が決まって3月にACLのグループリーグが始まるのではチーム編成や補強が間に合わないから」だったと思うのですが、浦和やG大阪の補強を見ていると充分間に合うのではないかと思ってしまいます。
今からでもヴェルディは浦和に出場を代わってもらった方がいいと思うんだけ……(以下自粛)