木村浩嗣の「誘惑と憂鬱のスペインサッカー」

木村さん、レアル・マドリーの国王杯も分かりやすく解説してください。
バルセロナの連勝はなぜ止まったのか? スポナビ

通常はフラットラインを崩して後退・カバーリングで対応するが、この試合では一か八かの賭けをせざるを得なかった。なぜなら、最終ラインの前、ワンボランチミッドフィルダー2人によるプレスが緩いため、相手のパサーに前を向かれ、余裕を持ってDFの裏へのパスを狙われていたからだ。
 前にも書いたが、高いラインディフェンスでは「よーいドン!」でFWとDFを競争させては駄目。せっかくコンパクトにしているのだから、強いプレッシャーをかけて、その前段階でインターセプトあるいはつぶしてこそ、守備戦略が機能しているといえる。

コラムの本筋からは離れる部分の引用ですが、中盤のプレスと守備ラインの関係について、『守備戦術が機能しているかどうか』の視点が好きなのです。結果として0点に抑えられたから守備が機能したと考えるのか、「このように守る」というイメージを各選手が兆通共通理解として持ち、それが狙い通りにいったときに守備が機能していると考えるのか。好みの問題なのですけれど。