突っ込みどころ満載のコラムですが。

とりあえず、ここだけは突っ込ませていただきます。
選手対記者にも必要な「1対1」 スポニチ ワールドサッカープラス 内藤博也さん

インターネットが急速に普及してきたと同時に、最近は「人」対「人」の関係が希薄になってきているのかもしれない。情報は正確性よりも即時性。根も葉もない噂でさえも、あっという間に広がる。顔が見えない分、ネット上は無法地帯。無責任な中傷が掲示板などで飛び交う。相手が分かれば反論も話し合いもできようが、ただただ黙認するしかない。

確かに匿名性の高いネットの世界において、根も葉もない噂や心ない誹謗中傷もあるでしょう。でも、それを言うならあなた達スポーツ新聞やテレビの報道はどうなのですか。そこまで偉そうに言える仕事をしているのでしょうか。選手とマスコミの関係でも、あることないこと書いたり放送したりしていませんかね。事実と確認がとれなくても「○○か!?」という表現で、いかにも真実のように読者や視聴者にイメージの刷り込みを行っていませんか。


また、このような心ない質問、例えば本番直前の選手に対し亡くなった家族に対する想いの質問をすることは、質問の無法地帯と言わないのでしょうか。
今回の件に限らず、事故や事件で肉親を亡くした方に対する心ないインタビューとか、マスコミと言われる方々も無責任なネット界と五十歩百歩だと思います。拘置所の中にいる容疑者に対する一方的な放送や記事など、相手に反論の機会すらなく、それが裁判所で有罪と確定されたわけでもない事項を繰り返し報道する新聞やテレビ。これだって反論も話し合いもできない一方的な言葉の暴力じゃないのですか。


ネット上の表現や言葉のモラルを問うなら、まずは自分達記者やマスコミのモラルも問うて欲しい。今回のコラムの書き出しだって、名乗りもしない記者の存在がキッカケですよね。コラムの結びにある真剣勝負というよりは、礼儀ある対応、大人としての節度ある行動が必要なのではないでしょうか。