サッカーTVワイド

BSジャパンのこの番組を見ていたら、蹴球放談というコーナーの中で川平慈英さんと宮澤ミッシェルさんと野口幸司さんが『日本代表が一次リーグを突破するために』というテーマで語っていました。録画とかはしていないので、以下うろ覚えですが。


野口さんの提案していたテーマですが、「前線からの連動した守備」が話されていました。相手陣内からでもセンターサークルからでもいいから、前線のFWも含めた守備の連携、相手ボールの追い込み方を作り上げないとどうにもならないのではないかということです。今の日本代表は1人や2人や3人の関係でのボールの追い込みはできるけれども、それでは本大会では通用しない。チーム全員でどこから追い込んでどこでボールを奪うのかを意識して守備をしないと、本大会レベル、特に2戦目のクロアチア戦では1人や2人や3人の連携ではあっという間にボールを運ばれてしまうだろう。相手のミスを期待して相手がボールを失うのを待ってから攻めるのでは通用しないのではないか、そんなことが語られていました。


そして宮澤さんからは、まずは攻撃のテーマとして相手のペナルティエリアの角を有効に使った攻撃をして欲しいと。自分が現役のDFだったころ、そこが一番守りにくかったから、ということでした。
また守備のテーマとしては、3バックでも4バックでも、MFの守備の閉め方について。左サイドバック三都主選手の守備が問題視されているが、それは三都主選手の問題だけでなく中盤の選手がどのように守備を閉めるのか、そしてどこからマークを受け渡すのかがはっきりしていないと三都主選手も守りきれないと言っていました。また、中盤がきっちりパスコースを限定して三都主選手のところでボールを奪える状況を作った時に、三都主選手が軽くアタックにいってあっさり相手に交わされてしまってはいけない、そんなことも話されていました。


最後に川平慈英さんからは、もっと要求をして欲しいと。それは試合の中で選手同士でもそうだし、試合中にピッチサイドからジーコ監督にも選手にもっと要求をして欲しい。監督が選手の自主性を重んじ信じることも分かるけど、ここから先は真剣勝負なのだから、監督もパフォーマンスも含めてもっと選手を鼓舞して欲しい、そんな話でした。


確かにどの提案も今の日本代表に足りないことかもしれませんが、果たして日本のトップクラスの選手たちが集まって3年半も活動をしている日本代表に対しての提案として考えると、なんとも情けない提案でもあります。果たしてこれらのこと、特に守備でのチーム全体の連携については選手の自主性でできるのでしょうか。FWの選手が『守備をしなくてもいいから、楽』というコメントをしているのが事実だとしたら、選手の話し合いだけではチーム全員が連携した守備を構築するのは難しそうです。どうなるのでしょうね。