大宮 - 清水

helguera2006-03-25

駒場スタジアムに行ってきました。
日差しは暖かいものの、冷たい風がアウェイ側からホーム側に吹きぬける駒場スタジアムは3月末だというのに少し肌寒い陽気でした。北浦和駅から駒場スタジアムまでの道のりには桜の木がたくさんあるのですが、少しだけ咲き始めた桜の枝に、季節の移り変わりを感じました。


試合については大宮のスタメンを見た瞬間に『これは点が入らない、三浦監督は気持ちが引けたかな』と思ってしまいました。攻撃が出来そうな選手が、藤本選手と小林大選手だけ。これでは得点どころかシュートも打てないしチャンスすら作れそうもありませんでした。

___小林__若林____


藤本_片岡_純マーカス_久永


土屋_奥野_トニーニョ_波戸


(中央の選手について、左右の並びはいい加減)

若林選手のスタメンは前の新潟戦でも見ましたが、三浦監督は何を期待しているのでしょう。得点ではないと思うので、相手のDFとの駆け引きの中で相手のDFを消耗させて、負けていれば桜井選手の投入、イーブンの状態なら森田選手を投入して攻めに行くためにギヤチェンジをするのでしょうか。
また中盤の並びも攻撃的センスを感じるのは藤本選手だけなので、かなりゴールの遠い布陣でした。昨年の天皇杯浦和戦で自分達から攻められないチームの限界を感じて補強を図ったと思うのですが、今日のスタメンではその補強は守備だけに留まっています。攻撃については、まだ春が遠い印象でした。
大宮 vs 清水:三浦俊也監督(大宮)記者会見 J's GOAL

エスパルスから点を取るのは、特に前半は難しいのかなと感じていましたので、今日のゲームに関しては後半に勝負したいと思っていました。こちらとすれば、切るカードが桜井だったり橋本だったり斉藤だったり小林慶行だったり、非常に良い選手がそろっていましたので、0―0でいけば後半勝負をかけられるかなと思っていました。

勝つためにやむを得ずという選択だったのですね。


一方の清水ですが、新加入の藤本淳吾選手は面白そうですね。まだ少しまわりと判断がずれている感じがします。それは判断が遅いとかではなく、本人の意図とまわりの受け手の予測があっていないというか、相手の意表を突くと同時に味方の意表も突いてしまっているように感じました。前半の清水のプレーでは藤本選手を中心に見ていました。
後半は藤本選手が遠くなってしまったので、伊東選手を中心に見ていました。目立つことは少ないのですが中盤の底でバランスを取りながら、味方の選手が相手に寄せられて苦しくなったら近くによってパスコースを作りボールを受け、自分は簡単にさばき相手のプレスの薄い所につなぐ。相手のゴール前に頻繁に顔を出すような目立つ運動量ではないのですが渋い輝きを放っていました。


試合については、うーん、セットプレーの一発だけでした。
大宮 vs 清水:長谷川健太監督(清水)記者会見 J's GOAL

まんまと大宮の術中にはまったという感じです。今日の先発メンバーからみても、しっかりと守ってセットプレーで得点を狙うというような形で大宮のほうは考えていたと思います。その通りにされたのが非常にくやしいなという感じです。あとは何もないゲームだったと思います

両チームとも似たようなコンパクトなフォーメーションなので、ゴール前の攻防よりも中盤の潰しあいの傾向が強くなってしまいました。清水は大宮ゴール前の攻めも多かったと思いますが、大宮の攻めは最後までサッパリでした。それでもセットプレーからの得点で勝ってしまうのだから、サッカーは怖い。
また主審の西村雄一さんがひどいジャッジとは言いませんが、細かいのと一定していないので両チームのサポからブーイングを受けていました。妙に気になる細かさばかりが目立つジャッジでした。特に終了間際の清水の猛攻に関して細かく笛を吹いて試合のリズムを崩しているように感じたのは残念でした。


それにしても駒場スタジアムでの大宮の試合でしたが、アウェイのサポが出島だけでなくバックスタンドにまで広がっているのは不思議な光景でした。両チームともオレンジがチームカラーなので、最初は大宮サポかと思いましたが…。