鳥栖 - 東京ヴェルディ

結果は携帯の速報で知っていたのですが、自宅に帰ってから録画を見ました。
とにかく、勝って良かった。鳥栖に勝って良かったという意味よりも、あのクソ審判が壊しかけた試合で勝って良かったです。前半の26分にファールかどうかも疑わしいプレーに対しての2枚目のイエローカードでCBのデジマールが退場してしまうという苦しい試合でしたが、とにかく勝ち点3を持ち帰れました。


試合については詳しく書く気力がありませんが、4−4−2で戦う4バックのCBを前半の早い時間で欠いたにもかかわらず、FWを削って4−4−1にして戦うのではなく、MFを削って4−3−2で戦い点を取る姿勢を最後まで崩さなかったチームの姿勢が嬉しかった。リザーブにDFを入れていないという状況でのDFの早い時間での退場という非常事態の中で、監督1年生のラモス監督の老獪な選手交代も素晴らしかった(というか驚いた)。
試合開始時は、

アナイウソン_金澤__大野_永井


青葉___萩村_デジマール_柳沢

という構成だったものを、前半26分のデジマールの退場と同時に永井アウトで根占イン。

_アナイウソン_根占_大野_


金澤_青葉___萩村__柳沢

として、後半開始から柳沢アウトで廣山イン。

_アナイウソン_根占_大野_


廣山_青葉___萩村__金澤

さらに、後半18分で未だに両チーム無得点で膠着した情況の中で金澤アウトで久場イン。

_アナイウソン_根占_大野_


廣山_青葉___萩村__久場


テレビ画面が引きの絵が多く、実況も選手名を追わなかったので多少怪しいところもあるのですが、とにかく同じポジションで選手を入替えるのではなく、1つの選手交代で大きく構成を変えるところに驚くと共にそれでも攻撃の姿勢を崩さないラモス監督に納得しました。これなら今年1年戦えそうです。
結果的にはバジーリオと平本の個人技で鳥栖を振り切り勝つことができました。何故リザーブにDFがいないかという疑問はともかく、監督の闘志がピッチ上にさらなる火をつけたような試合でした。


鳥栖 vs 東京V:ラモス瑠偉監督(東京V)記者会見 スポナビ

Q:後半開始から廣山選手を左サイドに、大野選手を右サイドに入れたことは、監督の勝ちに行くと言う考えからか?
「10人で戦っていたわけだから、負けるよりは引き分けの方が良いとは思うが、最後まで勝ちたいと言う姿勢を見せないといけない。相手は、両サイドがスピードもあって良い選手が揃っているので、うちも両サイドに攻撃的な選手を入れて賭けてみたら、結果的に成功した」

このコメントも、くるね。

「選手には『10人で戦うからと言って、相手より弱いわけではない』と話し最後まで下をむかせず、特に最後の15分間を厳しく戦わせた。そういう中で、2点目をきれいな形で取り、最後の7分間を戦えたことは、選手としても男として非常に良かった」


メディアによって微妙に質問が違うのですが、私にもそのように見えたので訂正をいれました。
鳥栖戦 監督会見 ヴェルディ公式

●後半、廣山、久場と攻撃的な選手をサイドバックに入れた意図は
「相手はサイドを使って良い形で攻撃を組み立ててきました。そこで受身ならず、攻撃的な選手を入れて、賭けに出ました。うまくいきましたね」

その後、NHKスポーツ大陸というこの番組を見ました。
王者の魂よ 再び 〜東京ヴェルディ ラモス監督〜 NHK公式
ヴェルディサポならずともゼロからチームを作る姿は非常に興味深いものだと思うし、ヴェルディファンなら確実に泣けます。
今までは降格をしたチームを捨てていった選手たちに対する複雑な思いとかもありましたが、この番組を見た後には、今の選手たちが本当のヴェルディの選手たちなのだと心の底から思えそうです。再放送をもう一度見よう。