個人のモラル

先日、JR西日本での事故から1年が経過したことについて、このようなエントリーを書いたところ、このようなTBをいただきました。


あれから1年ですね、、、。  初めてだったの頃の気持ちを忘れずに持ち続けたい


確かに組織や集団の問題と並行して個人のモラルや自己中心的な考え方の問題も大きく横たわっていると思います。このようなニュースを目にしました。
缶ビール入り袋投げられ車掌けが、宇都宮線1本運休  読売新聞


このニュースでも、乗り遅れた人が腹いせに物を投げつけたのではないかということですが、まったくもって絶句するような出来事です。駆け込み乗車のアナウンスも繰り返し繰り返し流れますが、それでも止まないし乗り損ねた乗客がドアを激しく蹴りつけるところを車内から目撃したこともあります。こんな様々なことで駅の停車時間が長くなり、列車が少しずつ遅れる。遅れると怒る乗客がいるから、列車は遅れを取り戻そうとする。その結果…。


安全の確立にはコストが必要だしモラルも必要。そしてそれらは運営側だけではなく利用者側にも必要なことですね。保線作業でも安全を最優先しようとすれば人的または物的なコストがかかるけれど、それは企業と利用者が負担しなければならない。何事につけ利用料金が高いのは困るけれど、安いがために安全が確保されないことはより困る。コストの負担を許容する気持ちと遅れを許容したり乗り遅れたことなどを諦められるモラルを持っているのかどうか。考えさせられるニュースでした。