東京ヴェルディ - 札幌

国立競技場に行ってきました。ただ、国立競技場と言っても、国立西が丘競技場ですけど…。
西が丘サッカー場に行くのは初めてで、というか乗換えでは頻繁に利用している赤羽駅ですが赤羽駅で改札から出るのも初めてでした。駅前は大きなショッピングセンターもありますが、少し行くと下町風の小さな商店が連なり、住宅街も坂の多い地形にあって、「本当にこのような場所にスタジアムがあるのかいな」と不安になった頃、突然目の前に競技場が飛び込んできました。まわりを住宅やビルに囲まれ、ある意味日本離れしたサッカー場ですね。

降水確率５０％という不安げな天候の中、前半途中までは天気も何とかもったものの、３０分過ぎからポツポツと降り始め、ハーフタイムを迎える頃にはザーザー降りになってしまいました。幸いにも後半途中からは小降りになってくれたので、何とか助かりました。

試合についてはヴェルディのスタメンに廣山選手の名前があり、ようやくラモス監督も使う気になったかと安心しました。今シーズンも何度か途中出場した試合を見ていますが、今の落ち着かないヴェルディのメンバーの中にあって、廣山選手の存在感は郡を抜いているのでもっと長時間使って欲しかったのです。右ＳＢとしての出場だと守備の不安は残るものの、その攻撃力は相手を圧倒すると喜んでいたのですが…。

ヴェルディのキックオフで始まりましたが、廣山選手が右サイドのセンターライン付近にいるのです。その瞬間に突然、「２試合連続３失点の守備を立て直す為に、廣山選手はＭＦとしての起用で、戸川、萩村、青葉選手の３バックか？」とも思ったのですが、ボールが落ち着いてきたらやはりいつもの４バックでした。
前半の廣山選手は攻撃にも有効に絡むのですが、守備でも微妙に目立つのですよね。スローインのボールを真上に投げてしまったり、スライディングのようにボールを奪ったらボールがお尻の下にスッポリ収まってしまったり。バックスタンドに座っていたのですが、前半は廣山選手の様々なプレーを堪能しました。

試合は開始から押し込んでいったヴェルディがセットプレーの波状攻撃の中から青葉選手が押し込んで先制。しかし前半の３０分前後でバジーリオ選手が負傷退場して飯尾、斉藤選手の２トップに変更してからは前線にボールが収まらず徐々に札幌ペースに傾きましたが、札幌の決定的チャンスでシュートが枠に飛ばず、ヴェルディとしては非常に助かりました。
後半も押されっぱなしのヴェルディでしたが、中盤から大きく前に出たボールに相手ＤＦより先に斉藤選手が追いつき、冷静にシュートを決めてヴェルディが追加点を奪いました。それ以降も札幌が猛攻を仕掛けますが、「最後のプレーの質を考えると得点は入らないな、入ったとしても１点だな」、というような余裕の気持ちで試合を見ることができました。ヴェルディの試合で２点リードしている状況で試合を見るっていうのは、いつ以来だろう（笑）。

ゴールデンウィークの初日に、前売りでチケット完売で当日券無しという状況で行われた試合でしたが、実際の集客は 4,239人という数字でした。バックスタンドや両ゴール裏は埋まってましたが、メインスタンドはブロック全てが空席の場所もありました。シーズンシートなどの前売りやスポンサーシートもあるのかもしれませんが、あれだけ空席を作っている割には当日券無しという運営はいかがなものかと思います。何とかならないものでしょうか。