ジーコ監督の代表選手発表会見

私は残念ながら生中継は見ることができなかったのですが、後からこの会見文を読んで感じたことをいくつか書いておきたいと思います。
W杯登録メンバー発表  ジーコ監督会見 スポナビ
来日してから何回ジーコ監督が記者会見を行い、何回スポナビに掲載されたのかは分かりませんが、今回ほどジーコ監督の言葉に違和感を感じなかった会見も珍しい。選手選考についても、もちろんこの選手を入れて欲しいなどという希望はありますが、それを別にすれば非常に納得できる(少なくとも違和感が大きいものではない)会見だったし、ようやく現実に対して腹をくくったのかな、というように感じました。


日本代表監督を引き受けるときに、ジーコ監督の頭の中に日本代表が実現できるだろう最大限のパフォーマンスのイメージがあって、しかし現実のピッチでは別の絵が描かれてしまう。この選手なら、もっと素晴らしい絵が描けるはずだと期待を込めて送り出しても現実は違う。時に国内組だけで戦わなければならないときはたぶん頭の中にあるイメージを捨てて結果だけに拘った試合もあったのでしょう。そのような時間を経て、本大会まで1ヶ月を切って、初めて理想より現実を取った会見となったのではないか。
非常に抽象的な表現ですが、そんなことを感じました。