サッカー戦記

後藤健生さんの本が好きなのですが、ようやく完読しました。

2002年のジーコ監督の就任から2005年の予選終了までの内容になっていますが、正直少し物足りなかったです。他の連載に使ったものを再編集した部分もあるせいか、少しツッコミが足りないと言うか、上辺だけで先に進んでいるような気がしました。もう少し現地ならではの感じたこととか、起こった出来事が入っていると嬉しいのですが。どうしても、こちらとくらべてしまうからでしょうか。


現地ならではの臨場感が今回の作品より感じられるように思うのは気のせいなのかな。でも、予選そのもののヒリヒリした感じが、97年の予選では3.5枠で05年の予選では4.5枠と広がったアジア枠の違いから少なくなってきているのかも知れませんね。


ただ今回の作品にあった、「監督の起用順序がトルシエジーコで良かった。もし、ジーコトルシエだったら大変なことになっていた」という部分は考えさせられました。協会がそこまで考えて監督選びをしているのかどうかは分かりませんが、結果的にはベターな順番になっているように思います。