メディアによる総括記事 その3

以前取り上げたスポニチの総括記事最終回ですが、ここまでトルシエと比べてジーコが仕事をしていなかったと書ききった記事に出合ったことはないような気がします。
(5)「ジーコ監督は一度も視察に来なかった」 スポニチ

ジーコ監督が指揮を執った4年間は残念ながら、日本代表とJリーグのクラブとの信頼関係は希薄だった。関東のあるクラブ関係者は「トルシエ前監督は自分で電車に乗って、クラブに来てくれた。そこまで気にかけてくれるのかと感激した。でも、ジーコ監督は一度も来なかった」と振り返る。ジーコ監督がJリーグを視察するのは味の素スタジアム、国立競技場、日産スタジアムなど自宅から通いやすい場所。そして多くの知人、友人のいるカシマスタジアムばかりだった。関西、九州のスタジアムにはほとんど足を運んでいない。


 スタジアムを訪れてもあいさつに行くのはブラジル監督のいるチームに偏った。Jリーグ開幕前に行われるプレスカンファレンスの際には全クラブの監督が集まり監督会議が開かれる。トルシエ前監督はたびたび出席したが、ジーコ監督は一度も顔を出さなかった。

言論統制が揺らいできたか。


こちらはジェレミーさんですが、みんな昔を振り返ってる。
闘莉王を試していれば… FC JAPAN  ジェレミーさん

だから私は、日本には十分な高さを持った選手がいないという意見には賛成しない。こういう議論を聞いていると、日本のディフェンダーの体格について日本人記者から疑問を投げかけられたときのフィリップ・トルシエの返答を思い出す。


「メキシコには、松田くらい背の高い選手はいますか?」。
トルシエは言った。
「メキシコはいつもワールドカップに出ています。日本にとってこのことは問題ではないのです」。


さて、大住さんの下。
「ジーコ・ジャパン」の4年間(下)──「サッカーコーチ」と「指導者」のギャップ 大住良之さん