SF 1日目

ドイツ - イタリア
SF2日目のポルトガルvsフランスの試合を優先して、このドイツvsイタリア戦は録画し再放送を見ようと割り切りました。生で見れば良かったな。


スカパーの録画中継を見ていたのですが、事情があって消音状態で見ていました。まあ、「ドイッチェラン」のコールも聞こえなくて、ある意味快適な視聴環境でしたが。その中で頭が音や耳に惑わされずに映像と目だけに集中すると、なんだか今まで見えなかったようなものが見えたような不思議な感じがしました。とにかくドイツもイタリアも、ボールも選手も停滞することなく素早く動き、素早く集中し、素早く拡散する。ボールのまわりで走っている選手、ボールのかなり遠くで走っている選手。敵味方入り混じって、少なくとも立ち止まっている選手はいない。そんな目まぐるしく変わる状況の中で、ボールだけが意図を持ったようにスムーズに動いていく。さすがに延長に入ってからは少し停滞する部分はありましたが、それでも走っている選手をさらに追い越すようにボールが走っている、そんなことを思いながら見てしまいました。


ドイツとしては非常に残酷な形での敗戦となってしまいましたが、それでもこの試合を見たドイツサポが『物足りなかった、代表は戦っていなかった』などとは決して思わないでしょう。選手も監督も、できることは最大限発揮して戦った結果の敗戦だった。敗戦はショックだけれど、決して受け入れられない空虚なものではない。戦った結果であると時間が経てば受け入れられる敗戦なのではないかと思います。
それにしても、自国の代表がこのレベルまで勝ち残っているサポーターって、つくづく幸せですね。勝っても負けても、一生残る試合だったのだろうと思いました。