大宮 - 甲府

helguera2006-07-22

駒場スタジアムに行ってきました。
大宮サポでもないのに、2試合連続の駒場通いとは…。今日も雨が降りそうで降らないという、7月とは思えないような涼しい気候でした。それに加え大宮はWCの中断をチームとして有効に使えたのか、フィジカルコンディションが非常に良いように感じました。選手の動きにキレがあるように思います。ただ、技術は相変わらずだと思いますが…。


前半はまるで久永劇場。今日もメインスタンド中央で見ていたのですが、前半は大宮の左サイドMFの16番久永選手が目の前を行ったり来たりしていました。試合が始まって間もなく、久永選手がイージーパスミスから甲府にボールを渡し、そこからの攻撃で甲府が大宮ゴール前に攻め込みシュートまでいってしまいます。甲府のシュートはクロスバーに当たり真下へ落ちて、かろうじてゴールラインを割らずにピッチ内に戻ります。さらにその混戦の中から甲府の選手がヘディングで押し込もうとしますが、これはGKに対するファールということで今度はボールがゴールの中に入ったにも関わらず得点とは認められませんでした。


「何やってんだよ、久永」と思う間もなく、前半の8分、今度は大宮のカウンター攻撃で左タッチライン上を風のように駆け抜ける久永選手。「どうせクロスが合わないんでしょ」などと思って見ていたんですが…。大宮のカウンターはニアに桜井選手が切れ込み、ファーにグラウ選手が流れ、そこに久永選手のクロスがドンピシャでグラウ選手の頭に届き、大宮が先制します。素晴らしいピンポイントのクロス、素晴らしいファインゴール。
さらに立て続けに桜井選手がDFラインの裏に抜け出しGKも交わして前半の14分で大宮が2−0とリードを広げました。


しかし、久永選手を褒めたのも束の間、前半の22分には左サイドの久永選手からのサイドチェンジが右サイドの誰もいないところに流れ、ピッチ上の選手を避けるように通ったボールを甲府の選手が拾いそうになります。慌てて後方から対応に上がってきた波戸選手が甲府の選手と絡んで倒れてイエローカードを貰ってしまいました。この波戸選手のイエローカードの9割以上は久永選手が呼び込んだイエローでしたね。
でも、「やっちまった久永」と思ったのも束の間、今度は前半の20分に再び左サイドを駆け上がり、グラウにラストパスを通し2個目のアシストを決めてしまいました。これで前半は大宮の3−0で終了。前半だけでMOMを決めるなら2得点のグラウ選手かもしれませんが、MIPという一番印象に残った選手を選ぶなら、攻守に活躍?した久永選手でしょう(笑)。
大宮 vs 甲府:試合終了後の各選手コメント J's GOAL

久永辰徳選手(大宮):
「最初のピンチがあって、もしかしたら逆の展開になっていたかもしれない試合。相手に最初の点が入らなくてよかった。1点目は中が見えたので、グラウにあわせたわけではなくて、あのあたりに蹴った。グラウが良く入ってくれたと思う。3点目はねらったところに蹴れて満足している」

あのあたりかい(笑)。


後半は甲府が開始から大宮を押し込み、後半2分にPKをゲットし1点を返します。これ以降も甲府が押し気味に試合を進めますが、大宮にも惜しいチャンスもあり一進一退の攻防が続きます。「次に甲府に得点が入ったら荒れるな」と思いながら見ていたのですが、結局そのままどちらにも得点は入らず、大宮の快勝に終わりました。
フジカルコンディションが良さそうに見える大宮に対し前半は成す術もなかった甲府でしたが、最初のクロスバーに嫌われたシュートが入っていたら…。1点を返した後にさらに際どい倒され方をしたプレーも大宮のファールと取ってもらえていたら…。そんな”たられば”がいくつかありましたが、結果は完敗でした。大宮がJ1の先輩としての面目を保ったという所でしょうか。甲府には林健太郎選手やバレー選手など、昔よくスタジアムで見た選手がいるので心の中では応援していたのですが、残念な結果で終わってしまいました。まあ、大宮の3点のうちの1点を取ったのが桜井選手だったので、まあいいか。