現実を見ようよ、ヴェルディフロント

もちろんシーズンが終わったわけではないから、「もうダメだ」と決め付けるつもりはありません。何が起きるか分からないし、ヴェルディが昇格圏内に滑り込む可能性はゼロではない。
でも、以下の数字、特に勝ち点よりも得失点差の現実を見ましょう。

順位 チーム 勝ち点 得失点差
1 柏レイソル    68  20
2 ヴィッセル神戸  66  21
3 横浜FC     63  19
4 ベガルタ仙台   54  25
       
5 サガン鳥栖    50   6
6 東京ヴェルディ  49  -7
7 モンテディオ山形  48    3
8 コンサドーレ札幌  47  -1
9 湘南ベルマーレ  42  -8
       
10 水戸ホーリーホック  40  -13
11 ザスパ草津    33  -18
12 愛媛FC     31   -16
13 徳島ヴォルティス  25  -31

得失点差がプラス15以上ある1位から4位までが第一グループ、それ以下の得失点差がプラス一桁からマイナス一桁までの5位から9位までが第二グループ、そして得失点差がマイナス2桁以上の第三グループ。水戸は勝ち点で考えると第二グループに近いように思いますが、とりあえずここは置いておきます。
そしてヴェルディは第二グループにいるわけですが、得失点差だけを見ればかなり第三グループに近い第二グループですね。


この得失点差を『気持ちの問題』と考えるのも自由ですが、シーズンもここまで戦ってきてこのような結果なのですから、フロントの方々には『気持ちの問題』以外の問題を見る勇気を持って欲しいと思います。それらを見た上で、それでも同じ監督でいくとか、同じ選手でいくのなら、それはそれでいいでしょう。でも、そこには既に『来期に向けた構想』もスーツの下に隠し持っていて欲しい。今シーズンが終わってもいないのに来季のことなど…とも思いますが、行き当たりばったりの場当たり的補強や選手起用は今季で充分です。


選手や監督は今季の試合に集中して残りの各試合を全力で戦って欲しい。でも、クラブフロントには今季を全力で戦いながら来季の準備も頭の片隅でもいいから考えて欲しい。例えばそれが来季を見据えての監督起用でもかまわないし、下交渉などを行ってもしょうがない成績だと思います。
ディビジョンは違いますが優勝を狙って戦った横浜FMの岡田監督は6勝8敗5分の成績で監督交代となりました。同じく優勝を目標に戦っているヴェルディは現在15勝16敗4分です。心中するのも悪くありませんが、理想を追って玉砕するよりは、現実を見て堅実に戦って欲しい、そう思います。