マンチェスター・ユナイテッド - セルティック CL

いや、中村選手、凄いですね。あのフリーキックは凄かった。”挨拶代わりの一発”ではありませんが、存在を強烈にアピールしたFKでした。そしてFK以外のプレーも前半は良かったですね。
ただ、後半は中村選手が悪かったというよりは、セルティックのチーム自体がどうにもこうにもサッカーをさせてもらえませんでしたね。スコアで見れば前半は2−2で90分トータルでも3−2の僅差でしたが、内容は大きな開きがあったように思います。前半から感じていたのですが、「J1の優勝チームとJ2の優勝チームが公式戦を戦うとこんな感じ?」と思いながら見ていました。


例えば同じようなクロスからの攻撃でも、マンチェスターUの攻撃は「サイドから鋭いクロスが中央で待つ選手にピタリと合い、ヘディングもばっちりで惜しくもゴールマウスを外れた」結果得点ができないというのに対し、セルティックの攻撃は「サイドから中央にいるたった一人の選手目がけてクロスを放り込んだが、中央の選手に合うこともなくゴールラインを大きく超えた」結果得点ができない、それぐらいの違いがありそうです。どちらも結果だけで表現すれば『サイド攻撃から得点できなかった』という短い言葉での表現になってしまいますが、サイド攻撃が無得点で終わる結果に至る内容は大きく違います。


それはクロスからの攻撃だけの違いではなくて、自陣からの攻撃のビルドアップのパスの精度も違うしスピードも展開の早さも違う。また相手ゴールに近づいた時の攻撃に参加する選手の数も違うし走りこむスピードも違う。スコアで見れば1点差ですが、そこに至るディテールの積み重ねには大きな違いを感じてしまいました。


とはいえ、それでも中村選手のフリーキックは何らかすむものではないし、後世まで語り継がれるキックになるのでしょうね。