明日はガーナ戦

凱旋門賞や高校生ピッチャーの話題に押されて今ひとつ影の薄いガーナ戦ですが、いよいよ明日ですね。
予定していた練習を急遽中止するなど、ガーナがどこまで本気でやってくれるのか分かりませんが、新チームになってようやくアジア以外の手応えのありそうな対戦相手との試合なので、楽しみな部分はあります。スタジアムが見難い横浜国際でなかったらもっと良かったのですが、贅沢は言っちゃいけませんね。関東地方に住んでいるからこそ多数の日本代表の試合を生で見るチャンスがあり、生で見るチャンスが多いからこそスタジアムの見難さも気になりますが、関西や九州や北海道など、数年に一度しか開催されない地域の方からすれば「あるだけマシだろ!」と一喝されてしまいそうな贅沢な文句ですね。


日本代表の試合を多数見られることで麻痺してしまう感情と同様に、惨敗のワールドカップから4ヶ月近くが経過して、そろそろ喉元を過ぎて熱さを忘れてしまった人もいるのではないかと余計な心配もしてしまいます。今回のガーナ戦は何人かの選手の怪我により、今まで数試合のオシム監督の選考に比べてもさらにフレッシュな選手が揃いましたが、ワールドカップを終えてから来年のアジアカップまでの1年間は、世代交代に失敗する可能性のあった現在の日本代表に対し、様々な試行錯誤を重ね、今まで起用されなかった選手を発掘し、その中で組み合わせや新たなポジションの適性など、可能性を探っていく最適な時期なのでしょう。
日韓の代表チームの選手たちが年齢的にそのまま使えた前の代表チームと比べるのではなく、ひとつのピークを超えたフランスワールドカップ直後の選手起用と比較するほうが適切なのかもしれません。ただ、フランスから日韓大会への4年間は自国開催ということで予選がない特別な4年間でしたが、今度は予選を戦いつつ若い(本当は若くもないけど国際経験の浅い)チームを育てていくという、フランスから日韓に至る4年間とも違い、日韓からドイツへと至る4年間とも違う、新たなステージの4年間になるのだ、という覚悟は決めておいたほうが良いかもしれない、そんなことも思っています。


さてそんなガーナ戦のメンバーですが。
ガーナ戦に向け、ついに全員集合。練習は実戦モードへとシフト J's GOAL

主力組と考えられるチームがつけたのは緑色のビブス。4日のガーナ戦に向けたメンバーがおぼろげなからも見えてきた。3バックの中央に阿部、左に水本、右には今野が入った。オシム監督も今野の持つ球際の強さ、守備力といった部分を高く評価しているのだろう。「(3バックの右は)札幌時代にやっていたときもある。久しぶりだし、慣れているとは言えないが経験はある」(今野)。中盤は鈴木と遠藤、そしてこの日は長谷部が入り、アウトサイドは三都主と駒野。2トップは巻と目下絶好調の播戸が抜擢された。


こんな感じでしょうか。

____巻__播戸___

三都主__長谷部__駒野

___鈴木__遠藤___

_水本__阿部__今野_

_____GK_____

選手交代で三都主選手のところに山岸選手、長谷部選手のところに羽生選手、鈴木選手のところに佐藤勇選手が入るとかなり千葉カラーが濃くなりますが(笑)、今回は選手を試すモードだそうなのでどのような起用になるのでしょうね。
良い意味で狸な監督ですから、この日のビブスの色がスタメンかどうか分かりませんが、メンバー発表の時にスタメン発表もしてしまう時代もあったのですから、当日までスタメンをあれこれ考えるのも、また楽しみの一つということですね。


日本人得点王は素直に招集し、その他にポストやターゲットになれる選手も招集する。国内の未発掘選手を探すというテーマと現在勢いのある選手は使うという、それはそれである意味非常に分かりやすい選手起用なわけですから、今回外れてしまった田中達選手や小林大選手など、埼玉方面のクラブに所属する選手もぜひぜひ頑張って復帰して欲しいし、今回選ばれている選手はその座を明け渡さないように頑張って欲しいし、たぶん来年になれば海外クラブに所属する選手も機を見て招集されるだろうし、新チームの立ち上がりにしては非常に明るい希望の持てる原状ですね。後は現時点では視界に入っていないような若手選手が数人、大きく化けてくれたら最高なのですけど。
チケットは売り切れてないようですが、派手さはないけど結構見所のある試合になると思うんですけどね。