U19 日本 – サウジアラビア

よっしゃー!!!


後半苦しみましたが、世界大会への切符は掴み取りました。慎重に立ち上がったサウジアラビアに対し、日本は開始直後から攻勢をかけ、信じられないくらいあっさりと先制点を奪います。
日本が押し込んだ状態の中から立て続けにセットプレーのチャンスをむかえ、その中から見事なニアサイドの飛込みから、あっさり。得点を決めた河原選手の後ろにも日本の選手が入ってきていたし、『このチームは相当システマティックにセットプレーの仕上げをしてきたんだな』と思わせるセットプレーでした。(今年の6月にドイツで試合をしたチームとは大違いだ…)


その後も日本が押し込んで惜しいチャンスも作りますが追加点は奪えず、流れが徐々に膠着していきました。特に前半の半ば過ぎの時間帯の日本は、1点差にもかかわらず消極的にリードを守るような戦い方に陥り、『このままではイラン戦の二の舞だよ…』という展開が続きます。前半は1−0のまま終了しましたが、リードしているにも関わらず嫌な雰囲気を感じる前半の終わり方でした。


後半の立ち上がりから日本は防戦一方で、『うわっ、これは同点は時間の問題かも…。次の1点がサウジに入ったら、ヤバイ……』という入り方でした。それでも“クロスバーに感謝”しなければいけないほど、2回もサウジのシュートをクロスバーに防いでもらいました。が、それでもそれでも日本の劣勢は変わらず、ついにゴール近くのセットプレーから競り合いの中での些細な接触に対しPKを取られてしまいました。GKが触るもサウジのシュートはそのまま日本のゴールマウスに吸い込まれて、ついに同点。


『あぁ…』と思いましたが、もとから1−0で勝てる試合ではないと思っていたので、『ここからが本当の勝負だぞ』とワクワクしてきました。同点に喜ぶサウジアラビアの選手たちでしたが、まだ勝ち越したわけでもないのに喜びすぎだと感じたので、『これは日本にもチャンスがあるぞ!!』と強く思えたのです。
1点リードしていた時間帯よりも、同点とされたことで日本の選手たちが吹っ切れてリスクを冒してでも攻撃するはずだと思えたのです。ここでへこたれるようじゃ、世界に出る資格はないぞ、と。


攻めることに集中できる、もちろん失点はできないけれど、1点リードした中途半端な攻撃ではなく、全てを失うリスクを冒してでも攻め込む時ほど、本当のチャンスが生れるはずだと感じていました。


そして、まさか本当に歓喜の時がやってくるとは!!
1点をリードしていた時間帯の積極的にシュートを狙わない日本代表とは違って、1点を取って勝ち越さねばならなくなったことで、あんなにも思い切りのいいシュートがサウジのゴールマウスに突き刺さるとは!!!!!


なんでしょうね、世界大会への切符につながるシュートって奴は、魂を揺さぶる力がありますなぁ。
ニッポン!!! ニッポン!!!