サッカー新ボール 軌道の謎に迫る

helguera2006-11-10

録画したものを見ています。
スーパーカメラ・ドキュメント「サッカー新ボール 軌道の謎に迫る」 NHK-BShi
川口選手のインタビュー(ブラジル戦の失点場面)や大久保選手の練習風景など、非常に興味深い映像を、1秒間に5000コマ撮影というスーパーカメラで撮影して記録した映像です。(1/5000秒で撮影した写真を5000枚並べて1秒を表現する、凄いカメラです。)

まずは、ボールの構造から。今までの5角形と6角形の形の組み合わせで作られたボールから、パネルの数を32枚から14枚に減らし、ボールの凹凸をなくし、滑らかにしたもの。そして手縫いを止め、表面の厚みを一定にするため特殊な接着剤で貼り合わせた。その結果、表面の反発力が一定となった。開発の基本は、ボールの反発力をどの場所でも一定にするためだった。
しかし、そのような開発意図とは違って、無回転シュートの威力が増してしまった。その原因は、カルマン渦。これもスーパーカメラならではの映像。ボールが回転すると新ボールでもカルマン渦は発生しない。カルマン渦が発生すると、32トンもある新幹線でさえ横揺れが発生してしまう。カルマン渦が発生すると、橋さえも落としてしまう。2002年の公式ボールだと、無回転でもあまり発生しない。しかし新ボールは表面が滑らかでツルツルなため空気の剥離点が変わり大きなカルマン渦ができる。それがボールの揺れ幅を大きくし、魔球を生む。

カルマン渦

ボールから煙が出るように細工した実験で、横から見るとボールが上に行ったり下に行ったりしながら揺れているのです。揺れると言っても小刻みではなく、「へ」の字を幾つもつなげたような「へへへ」という上下の蛇行をしています。それと同時に左右の蛇行もしているのだから、それは捕れない。


後半は三浦淳選手のFKをスーパーカメラで撮影していましたが、凄いや。


リンク
こちらのKashimashiiさんの投稿も、より詳しく書いてあります。ご参考にどうぞ。