虚しいつぶやき

JリーグはJ1もJ2も大詰めですねぇ。J1の優勝争いも目が離せないし、J2の自動昇格枠争いはさらに白熱しています。でも、どこか他人事というか、自分には関係のない遠い世界の出来事に思えてしまいます。やはりいくらサッカー全般が好きだとは言え、自分が応援する東京ヴェルディが夏の時点で昇格争いから脱落して、冬どころか秋を迎える前に数字上の可能性すら消えてしまっていると、全ての出来事が遠い世界で起きているような錯覚を起こしてしまいます。ましてやまったく結果を出せなかった監督の留任(親友によると監督のが留年が適切じゃないかと…)が決まり、早々と来年の楽しみまでクラブに奪い去られてしまうという現実。まあ、万年J2だってクラブとして存続している以上悲観的になりすぎる必要はないのですが、それでもどこか冷めてしまう自分がいます。


しかし、そんなサッカーに少し冷めた自分にとっても、UEFACLでの対マンチェスターU戦の中村選手のフリーキックには痺れました。結果を知ってから映像を見たのですが、決まると分かっていて見ていてもゴールがマウスに吸い込まれた瞬間には鳥肌が立ちました。(たぶん)セルティックサポーターにとっては負けたくないマンチェスターU相手に、6万人のセルティックスタジアムで決勝点になるフリーキックを決めた中村選手は、あのゴールが決まった時点で伝説のサッカー選手の仲間入りをしたのでしょうね。今から50年ぐらい時間が経っても、あの試合を少年の時に見たお爺さんとかが、「2006年11月のチャンピオンズリーグで、マンチェスターU相手に素晴らしいフリーキックを決めた日本人選手がおってな…」と子供や孫に語り伝えていく伝説となるのでしょう。特別に応援している選手というわけではありませんが、そんな自分でも鳥肌モノなのですから、セルティックサポや中村選手をずっと応援してきた方には堪らないゴールですよね。


UEFACLと言えば稲本選手もゴールを決めたようで、映像はまだ見ていませんがとりあえず良かった。クラブは敗退してしまいましたが、チームの中で自分の居場所を確立するためにも貴重なゴールになることを願っています。
また映像がなかなか見られないと言えば、スイスで頑張っている中田浩二選手も見たいなぁ。頼みますよ、オシム監督、ぜひ日本代表に呼んでいただいて生で見せてくださいね。


欧州つながりで話を振ればアーセナルハンブルガーSVの試合を見たのですが、17歳のウォルコットは切れ過ぎ(笑)。出場時間は短かったですが、突破に至る前のボールコントロールですでに相手を置き去りにしているのだから、末恐ろしい選手です。ロングパスをトラップして止めるのではなく、次に自分が進みたい方向に見事に流しながら止めてみたり、空中ジャンピングトラップで浮き球でDFの頭を越して見たり。相手のDFが疲れている時間帯に交代出場してきたことを差し引いても、ジダンロナウジーニョクラスのボールコントロールに見えました。
先日のU21日本代表の試合で右サイドの水野選手の切れに感心したばかりですが、ウォルコットのプレーを見てしまうと世界は広いなぁとあらためて思わせられます。まだまだ90分使える選手なのかどうか分かりませんが、ボールコントロールが巧いと思うアンリ選手ですら、ウォルコット選手の後に見ると普通の選手に思えてしまう。サッカーの世界は広いですね。