アジア大会 日本 - シリア

スタメンはこんな感じでしょうか。


_____平山_____

__谷口___増田___

本田圭_______高萩

_____本田拓____

一柳_青山直_水本_辻尾

_____松井_____


今日はTBSの中継ですが、NHKの山本さんに比べると金田さんの解説は聞きやすいです。
それにしても、シリア手強そうです。


試合開始直後からシリアに押されている雰囲気の日本でしたが、やはり純粋にU21仕様の日本代表とU23プラスオーバーエージ枠を使っているシリアとの違いが出たのでしょうか。シリアの早いパスまわしとすばしっこい走りこみで、日本のサイドが再三崩されてしまいます。特に、ヴェルディの一柳選手が守っているサイドを突破されるのは、見ていて心臓に悪い(笑)。最近ヴェルディの選手が青いユニフォームを着て戦っている姿をあまり見かけないので、体が慣れませんや。
日本とシリアを国のサッカー力で比べた時に、たぶん日本のサッカーの方が強いと思うのですが、『やはりこのようにアウェイに近い環境だと日本の選手がどこか力を発揮できないのかな…』などと思いながら見ていた立ち上がりでした。


ただ、前半の中ごろの時間帯から徐々に日本代表も良い攻撃を仕掛けられるようになりました。どうも立ち上がりの日本代表の戦い方は腰が引けているというか及び腰と言うか、今ひとつ力強さが無い感じがしていましたが、徐々にシリアのペースに慣れたのか、それとも初戦のパキスタンのようなアフターでラフなチャージはシリアの方が少ないと実感できたのか、前半の途中からようやき日本の攻撃に”腰が入ってきた”感じがしました。特にやられていたサイドの攻防で、本田圭選手と一柳選手の連携から再三好機を作り出すなど、ゴールは決まらないながらもゴールの予感は感じられるようになりました。このころからようやく安心して見ていられる状態になりました。


後半は日本が開始からパワーアップしたように感じていましたが、ハーフタイムに監督から雷でも落ちたのでしょうか。前半の終了間際の時間帯のようにお互いに五分五分の応酬を続けますが、後半は時間の経過と共に日本のペースになってきましたね。初戦のパキスタン戦も前半と後半で別の試合を戦っているようでしたが、この試合では同じ別の試合でも後半にペースが上がるというのは心強かったです。
特に後半の途中からはシリアの足が止まり、前半はことごとく拾えなかったルーズボールが日本ボールになることが多くなりました。前線で平山選手もヘディングで競り勝っていたので、『日本の得点も時間の問題だ。あとはフィニッシュ…。でも、今日のシリアのGK当ってるし。』という気持ちで見ていました。


そんな後半30分過ぎ、ようやく平山選手が決めてくれました。この試合では前半からシュートの意欲がとても強く感じられたので『今日はやってくれるかも…』と思いながら見ていたのですが、やはりやってくれました。平山選手のワントップというスタメンを見たときに、『反町監督も平山と心中するのか』と思いましたが、この試合を見ているとアジアの選手の体格を考えると、オリンピック予選を戦う中で平山選手の存在感は大きいのかなとも考えました。もちろん同世代の選手たちに比べて豊富な国際経験を持っていることも事実ですが、それ以上に困った時の高さという魅力は結果を問われる公式予選では大きいものがあると思いました。結局この試合も頭で決まったわけですし。


その他、気になった点を少し。
高萩選手と辻尾選手はいいなぁ。本田圭選手や谷口選手の攻撃にかかったときの魅力はもちろんですが、そこに高萩選手や辻尾選手の力が加わるとかなり分厚い攻撃ができますね。この試合ではシリアとの関係で一柳選手の前が広く空く時間帯もあったので、日本のチャンスメイクは幅広く仕掛けられていて、シリアの選手は攻撃の起点と言うかボールの出所を押さえるのは大変だったでしょう。
ただ、その裏返しとしてセンターサークル付近で不用意にボールを奪われると、自陣のゴール前に残っている選手は2〜3人ということも多かったので、ボールの失い方が悪いのは気になりました。
そして、審判の問題。弱冠相手よりの笛には感じましたが、不条理なPKとかまで取られなかったので、良しとしましょう。日本のゴール前でもつれて倒れるたびに『PK取られるか?』と重いながら見るのも心臓に悪いです。アジアサッカー連盟も、審判のレベルはともかくせめて片寄らずに笛を吹ける審判を選んで欲しいものです。