恋人たちの予感 (1989)

ちょっと時間がとれたので、久しぶりに古い映画を見てしまいました。もう17年前の映画になるのですね。



もちろん今までに何度も見ていますが、ここ最近は見ていませんでした。やはり見るこちら側が年齢を重ねるとともに、見え方が随分変わる映画ですね。恋や結婚についての映画だと昔は思っていましたが、人としての成長がテーマなんだよな…、などと思いながら見ていました。良くあることですが、邦題のつけ方がちょっと違っているような。現代の『WHEN HARRY MET SALLY...』の方が映画のテーマにあっている気がします。


主演の ビリー・クリスタル(ハリー・バーンズ役 )とメグ・ライアン(サリー・オルブライト役)の2人が初めて出会ってからの12年間を描いている映画なのですが、20歳ぐらいから30代半ばにいたる男女の成長と気持ちの揺れがとても上手に描かれていて、見ていて感情移入してしまいます。メグ・ライアンといえばトム・ハンクスとのラブコメディ映画での軽妙な掛け合いが印象的ですが、この映画のビリー・クリスタルとのシニカルでウェットなユーモア(ブラックか?)に富んだテンポの良い組み合わせは最高です。