”超個人的”サッカー10大ニュース

今年もあと5日ですね。テレビなどでも今年を振り返るような番組ばかりになってきました。
”日本サッカーの10大ニュース”的な括りではサッカーキャストの方でもやったのですが、それとは別に”超個人的サッカー10大ニュースもやっておこうかな、と。

  1. 6月にドイツへ行ったこと
  2. ヴェルディがJ2でも散々だったこと
  3. 大宮公園サッカー場が改修でほとんど使えなかったこと
  4. ポッドキャスティングにデビューしたこと
  5. 札幌ドームに初めて行ったこと
  6. デモに参加したこと
  7. 四国アウェイに行けなかったこと
  8. ドイツで”松木安太郎”さんと偶然あったこと
  9. 駒場で”えのきどいちろう”さんと偶然あったこと
  10. ラモスさんが来年も監督を続けること


1番目のドイツに行ったこと。
これは日本代表の結果がどうであれ、ワールドカップの試合をスタジアムで生観戦できて、その上それがサッカーの本場である欧州で開かれた大会なら、やはりもう特別です。
今でこそ、プレミアリーグやリーガエスパニューラやセリエAが3大リーグかもしれませんが、子供の頃の印象ではブンデスリーガというのは世界最高のリーグであって、そして日本サッカーの恩人であるクラマーさんのふるさとであって、奥寺さんなど日本人プロサッカー選手の先駆けである方が活躍したリーグということで、欧州の中でもドイツは特別な場所でありました。そこで開催されるワールドカップに行けるということは、日本の結果を別にしてもやはり現地の空気や風を体験できるという最高の幸せでありました。その分、支払いも大変でしたけど(笑)。また、ジャーマンレイルパスを買って、ドイツの鉄道を縦横無尽に楽しんだことは、ちょっとだけ鉄ちゃんの私としては楽しいことでもありました。


フランクフルト駅周辺での世界各国からのサッカー馬鹿が集まってきている雑踏の雰囲気や、その日試合が行われるスタジアムに近づいていくにしたがって盛り上がっていく喧騒。日本に居てテレビ中継や日本のメディアが伝えないワールドカップの現場にいることができた、これはやはり今年一番の幸せであります。
惜しむらくは日本代表の試合が、勝敗はともかくとしてもう少し”納得の出来る形”での敗戦であれば良かったのですが、大きな悔しさとともにこみあげる”やっぱりか…”という気持ちは何とも辛いものでした。まあ、現地にいた分、日本のメディアの論調を見なくても済んだことは不幸中の幸いでありました。


2番目のヴェルディの惨敗。
これは昨年のオフシーズンで未知数の新人監督が就任して、チーム自体も前年からの積み上げがまったくない新チームになった時点で惨敗は覚悟していました。ただ、覚悟していたとしても『間違って第3クール終了時点で昇格争いを狙えるような好位置につけていたら何かが起こるかもしれない』などという甘い期待も抱いていましたが、やはり甘い考えでした。
J1に残留すらできなかったのにACLも並行して戦うなど、現実離れした絵空事的なことを考えるようなクラブにとっては、今年の惨敗はJ2の厳しさと言う現実を突きつけられた良い経験になったことと思います。ドイツでの日本代表の惨敗も同じですが、ヴェルディの惨敗も予想できた結果とはいえ、自分の予想が外れた方が嬉しかったです。


3番目の大宮公園サッカー場の改修。
これは家族に大宮アルディージャを応援する人間がいるので、ヴェルディの試合に行かない日は大宮の試合を見に行くわけですが、今年の大部分を駒場スタジアムで消化したため、大宮の試合を見に行った気がしなかった。自分が心の底から応援しているわけではないクラブの試合ですから、やはりスタジアムがサッカー専用かどうかという違いは大きく、大宮公園ならば大宮の試合でもかなり楽しめるのですが、専用スタジアムと比べると見難い陸上競技場で他のチームの試合を見るのは辛い時もありました。早く大宮公園サッカー場の改修が終わって、地元でサッカー専用スタジアムで試合が見られるという贅沢を味わいたいです。そのころにはヴェルディがJ1に復帰して、リニューアルした大宮公園サッカー場ヴェルディの試合を見たいものです。大宮がJ2に落ちて、J2のヴェルディとの試合を見る…、なんてことだけにはならないよう、大宮にもヴェルディにも頑張って欲しいです。


4番目は、ポッドキャスティングにデビューしたこと。
これはほぼ盟友である発汗さんの驚異的な行動力によるところが大きいのですが、こともあろうに自分が喋るなんて……(汗)。今、サッカーキャストでご一緒させていただいている発汗さんとケットさんとは、6月のニュルンベルグで行われたクロアチア戦の試合前後にも駅で待ち合わせて一緒にスタジアムに行ったり、試合後に苦いビールを一緒に飲んだり。3人とも別々の日程でそれぞれ独自にドイツに渡っていたのですが、日本の3戦のうちクロアチア戦だけスケジュールが合ったので、全治で合流して行動を共にしました。今思えば、これが現在のポッドキャストの原型になっているのかもしれません。あの日の試合前後の会話を録音していたら、臨場感があって緊張感があって最高に面白かったと思います。でも発言が過激すぎて、放送できるかどうかは分らないけど。
未だに録音の際3人で集まって話をしていると、「この人たち凄いなぁ」という畏敬の念とともに、「俺、つまらないこと喋ってるなぁ」という冷や汗が流れるのですが、やはり楽しい仲間とサッカーについて話すのはそれだけで楽しいので、聴いていただく方に楽しんでもらうと共に自分が楽しみながらやっていければいいな、と思っています。


5番目は、札幌ドームに初めて行ったこと。
これは今まで2002年の日韓ワールドカップが開催された10ヶ所のスタジアムの中で、ワールドカップ開催前後も合わせ唯一現地に行っていないのが札幌ドームだけだったので、とにかく一度は行きたいスタジアムでありました。野球と兼用の天然芝スタジアムというものがどんなところなのか興味もあったし、また実際に現地に行って非常に快適でありました。冬が近づいている季節なのにドームの中は半袖というのも軽いカルチャーショックでした。
また北海道に行く交通手段として1時間半で到着する飛行機ではなくて、16時間かけて着く寝台特急北斗星で行ったことも、ライト鉄っちゃんとしては嬉しい出来事でした。皆様もぜひ、寝台特急の旅をいかがですか? 楽しいし、思い出に残ることは確実です。時間に追われる現代社会だからこそ、長距離の鉄道の旅や船旅に憧れてしまいます。


6番目は、川淵会長解任デモに参加したこと。
とにかく、今まで生きてきた中でデモに参加したことなんてなかったし、また初体験がサッカー協会会長の責任を問うデモになるなんて思いもしませんでした。結果がどうなるかはともかく、人に責任を問うという行為は決して気持ちの良い行為ではなく、それなりに心にしこりの残りる行動でもありました。
ただ、6月の日本代表の惨敗について総括することすらなく、当然反省もなく、何事もなかったかのように次の監督の名前を口にし、自分の責任はとことん逃れようとする姿勢はそのまま見過ごせるようなものではなく、デモに参加するという結果となりました。
次の代表監督になったオシム監督については大きな期待を持てますが、やはりクラブ任期中の監督をあのような形で混乱に巻き込むと言うことも含めて、ドイツでの日本代表の惨敗よりも後味の悪い出来事でした。


7番目は、四国アウェイに行けなかったこと。
これは昨シーズンにヴェルディがJ1からJ2に降格した中で唯一の自分の中での明るいモチベーションだった、『J2なら四国アウェイ遠征行けるじゃん!』という唯一のJ2での希望的遠征を実現することができなかったことは非常に残念です。愛媛と徳島という2チームがあって、それぞれ4回も対戦するので合計4試合の四国アウェイがあったのですが、どれも日程的にやりくりができず今年は行くことができませんでした。
来年こそは、道後温泉の入浴とあわせて実現したいアウェイ遠征であります。再来年にまでチャンスを延ばすのは、勘弁してよ、ヴェルディさん。


8番目9番目は、それぞれ偶然の出会い。
松木安太郎”さんは解説者や評論家としては?????ですが、古くからの読売好きとしてはやはり愛すべきOBであって、初代Jリーグ優勝監督でもあるので、やはり特別な愛着のある方であります。その松木さんと6月のフランクフルトのデパート前の広場でばったりとあって、日本代表の話など一切せず、J2のヴェルディ戦の結果についてだけ会話したというのは、ヴェルディ好きにとってはやはり忘れられない思い出であります。
また”えのきどいちろう”さんは、2002年のワールドカップ前後にスカパーのワールドカップジャーナルを楽しみに見ていた視聴者としては、やはり特別な思いのある方であり、普段は芸能人や有名人にであっても気づかないふりをする私をして、つい話し掛けてしまうと言う特別な方でした。こちらも偶然の出会いとはいえ、思い出であります。


そしてラストの話題は……気が重くなる話題です。
昨年J2に降格して、ラモス監督が就任した時に、嬉しい気持ちと同じくらい困った気持ちで一杯になりました。クラブにとって恩人でもあるラモスさんを監督に迎えるということは、成績が不信であっても簡単に解任するわけにはいかない。でも監督未経験の新人監督として、その手腕は未知数で、チームも一度解体リセットされてしまって、前年からの熟成がまったく望めないチームになってしまった。その中でラモスさんを監督に迎えるということは、最悪は3年ぐらいJ1にも行けない、監督交代もできない、まるで一時期の日本代表のような状態になってしまうことは充分想像できました。そして今シーズンは夏を越えずして昇格の希望はなくなり、J2でもあのような惨敗をした監督が真っ先に留任となる。来年もまた期待が持てないヴェルディになるのか、来年は確変が起こるのか、何とも居心地の悪いシーズンオフとなってしまいました。



まあ”超個人的10大ニュース”ということで、リーグの優勝争いやらの出来事にはまったく関係のないランキングになってしまいましたが、それでも楽しいことの少ない毎日の日常生活において、サッカーのおかげで十二分に喜怒哀楽を楽しませてもらったことは感謝しなければいけませんね。




以下は参考までにサッカーキャストで自分が話した日本サッカー10大ニュースです。

・ドイツワールドカップの惨敗 「フィジカルが全てか」

・浦和のリーグ優勝 「真のビッグクラブに」

オシムの代表監督就任 「世代をまたいだ強化」

・川淵解任デモ 「つながりのない繋がり」

横浜FCのJ2優勝 「1試合で監督解任」

・中田ヒデの引退 「早すぎるドラマの終焉」

・中村がCLで活躍 「ワールドカップで決めてくれ」

・家本主審に研修1カ月 「遅すぎた対応」

FIFAランク算出方法の改定 「47位」

・森本の海外移籍 「18歳」

随分マジメに選んでるでしょ(笑)。