U-22反町監督アメリカ戦後の会見

時間が経てば経つほどいろいろと考えてしまうアメリカ戦ですが、少しだけその後の感想を。


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非常に手ごたえを感じたゲームだったですし、非常に強い相手とゲームをすることができてよかったなと思います。課題もたくさん出て、特にディフェンスの部分ですね。たくさん生まれたと思いますし、それをこの1週間、トレーニングに励んで、よりパワーアップして1週間後(北京五輪アジア2次予選の香港戦)を迎えるという形になると思います。

ディフェンスの部分と言うよりも、全体的に前後分断というか間延び感が非常に問題に思えるのです。意識して縦に長く布陣しているのなら良いのですが、守備時には数的同数の場合があったし、攻撃時にはDFラインの各駅停車のパスまわしから次につなげない場面が多く見られました。

――後半、劣勢だった原因は?

 ハーフタイムにも言ったんですけど、まずズルズルと引いてしまったことでしょうね。例えば、ボールが動いている間にもラインアップして、相手と駆け引きをして、コンパクトエリアを作らないといけないんですが、最終ラインがズルズル引いてしまったことが大きな問題です。なぜ引くかというと、相手がルックアップして、どこでもボールを出せる状況を作っているから。つまり前線のプレスが効いていないから。それが十分考えられたので、早い時間帯に増田を入れたんですが、なかなか奏功しなかったですね。

このコメントからは、コンパクトエリアを作る意志はあるのですね。ただ、フル代表のオシム監督などは特にコンパクトを志向していないと思うので、その辺りはこのチームが単独で志向していることでしょうか。

――チームの課題としてあるビルドアップについて合宿でも練習していましたが、今日もパスミスが目立つ場面があって、意識し過ぎて逆に悪くなっているような気がしますが? それと今日の平山選手の評価は

 米国はブロックディフェンスがはっきりしていて、2トップもチェイシングをしてきて、うまい感じで前線のゾーンディフェンスをしていました。それによって戸惑いはありましたが、できないからといって、あきらめてしまうのはサッカーではない。できないなら、よりできるように意識すると。

パスミスと言うよりはパスの出しどころがなくて困っている状態に見えましたが、それは自チームの問題ではなくアメリカのチェイシングによるところが大きかったという認識なのでしょうか。まあ、記者会見で全て本音を言う必要はないわけですし、また1週間後の香港代表はアメリカ代表と違うことは想像できますが、それでも後半の時間帯にボールを前に運ぶことに四苦八苦していた状態は心配ですね。


全体的に見て、個々のポジションに良い選手はいるのにチームになっていないというか、「もったいないなぁ」というのが率直な感想です。反町監督のこのチームで目指しているサッカーが見えてきませんです。
選手たちのコメントの方が適格的確な問題点を指摘しているように感じるのは気のせい?
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