EURO2008予選 スペイン - デンマーク

ちゃんと90分間を通して見たわけではないのですが、面白かったです。デンマークが前半で1人退場になったことで退屈な試合になるかと思いきやより面白くなるとは。前半はスペインの良さが出て、後半はデンマークの強さが出たように感じました。


個々の選手の技術が高く、とにかく足元にボールをつなぎパスをまわして相手を崩そうとするスペイン。チームとしてやりたいこととやるべき事がハッキリしていて、堅く守り一瞬のチャンスをモノにしようとするデンマーク。退場選手が出てしまった前半はチームの戦い方を修正し堅実に戦おうとしましたが、スペインが襲い掛かり前半で2点を奪ってしまいます。試合はこれで決りかと思いました。が、後半早々にデンマークがロングスローから1点を返したところから、試合の流れはガラッと変わりました。1人少ないにも関わらず、押せ押せになるデンマーク。退場による守備の修正で投入した選手を代えてFWを投入する監督。最後はスペインが何とか逃げ切りましたが、後半がこんなに面白くなるとは思いませんでした。


一人一人の選手に派手さはないデンマークですが、チーム全員が自分のやるべきことを分かっていて、それは誰が出てきてもぶれない。「今の時間帯は耐える」とか、「ここは守備を捨てて攻める」とか、1人ぐらい選手が退場で減ってもまったく慌てず、リードされても動じない。自分たちの戦いを貫き通し、結果は後からついてくるもの。何だか、そんな潔さと強さを感じたデンマークでした。でも、好きなのはスペインなんですけどね。