シリア戦試合後の反町監督会見

反町監督は非常に誠実で真面目な方なのですかね。A代表の監督の受け答えとは大違いです(笑)。
シリア戦後 反町監督会見 スポナビ

――入りの悪くて押し込まれているときに、テンポを変えるための指標は考えているか

 僕も経験上、いろいろとやったことがあるんですが、例えば混乱したときはまず人を抑えてしまうとか、前線から行くとか一回引いてみて、奪ったボールをシンプルにトップに入れるとか。いろいろなやり方があると思うんですが、これは相手を見てからでないと分からない部分もあるので、難しいですよね。今のところ、「相手がこうだからこうしよう」というところまでいっている選手は正直いないと思います。これは僕がフル代表も兼ねているから分かるんですけれど、フル代表の方が経験が豊富なのか、それなりの対処をすることができると思います。これは経験なのか、それともこちらから示唆してやっていくのかは、これから考えていかないといけないんですが、中国戦のときも最初はそうだったんです。入りが悪い、入りが悪いと言っているようでは指導者として失格なので、そこの対処もこれから具体的に挙げて、話をする、あるいはトレーニングをしていくことも必要だと思っています。


一番大事なところは口にしていないでしょうが、それでもここまで真摯に話してくれると監督のチーム作りの試行錯誤が良く分かります。誰かさんの集客に対する心配などは気にすることなく、チーム作りに邁進していただきたいです。


そして水本選手の談話などから明らかになったコンパクトな守備を作る位置ですが、こちらは昨年の代表チームとは違って選手間だけで当面の答えを出せたようですね。

(昨日のミーティングについて)昨日の最重要テーマはディフェンスのやり方だった。今までは前気味に行ってた。意見を皆で出し合って、中盤やFW陣も課題はディフェンスのやり方の問題だという結論になった。中盤とFWは、前にコンパクトにしてほしいと言ってきた。だけど、3バックの両サイドのスペースが不安なので、ディフェンス陣としては後ろでコンパクトにしようと意見を出して、皆で話し合った結果、後ろでコンパクトにすることになった。

そのやり方が正しいか間違っているかではなく、『チームとして統一して戦う』ことの大切さとそれが生み出すパワーのようなものを感じました。


次のアウェイで行われるシリア戦は最終予選の良いシュミレーションになるでしょうから、これもまた非常に楽しみです。