大宮 - 甲府

helguera2007-04-28

駒場スタジアムに行ってきました。
午後4時キックオフの試合でしたが、さいたま地方は2時半ぐらいから雷雲に見舞われ、雹やかなり強い雨が地面を叩きつけていました。幸いにもキックオフ前には雨も上がりましたが、かなりスリッピーなピッチ状態で味方に渡らずにそのまま流れていってしまうパスが多かったのが残念でした。


さて試合については……、大宮は重症ですね。選手個々はとても良く頑張っているのですが、チームとしてどうしたいのか分かりませんでした。リーグ戦で苦戦しているにもかかわらず、積極的に相手のボールを奪いにいく選手は少ない。ほとんどの選手が相手の前進を受けて立つように待ってしまう。甲府の選手たちが前線から大宮のボールホルダーに積極的にプレスを掛けてくるのとは対照的でした。また大宮の攻撃はボールは良く動くのですが、動くのは短い距離を左右に動くか前線にロングボールを蹴りこむだけで、選手が動かない。動かないというのは正しくないかもしれませんが、ボールを持っている選手以外が動かないんですよ。後方の選手が全速力で味方のボールホルダーを追い越していくような縦の動きは稀で、ほとんどが味方を見ているだけ。あれでは相手の守備陣は崩れませんね。後半の30分過ぎには猛攻を仕掛けて惜しいチャンスを何度も作りましたがゴールは決まらずに運がないという気もしますが、結局はそこに至る前の動きがなさ過ぎるのが問題だと感じました。


一方の甲府ですが、内容はともかくとにかく真面目なチームですねぇ。ほとんどの選手が良く走り、その走りが無駄になっても労を惜しまずまた走る。相手のボールを奪ってスピードに乗った攻撃に移るところまでは見事ですが、そこからのアイデア不足なのかシュートまでいけないことが多いのが気になりましたが。それでも先制点はピッチの幅を大きく使った攻撃からの見事なヘディングシュートで、決勝点となった2点目のCKも大宮のボールを高い位置で奪った攻撃で得たものですから、やはり勤勉な動きが今日の勝利を呼び込んだと言っても良いのでしょうね。


甲府に先制されてしまい、一度は同点に追いついたゴールとなったPKを決めた藤本選手ですが、ゴールが決まった後にまるで優勝が決まる試合であるかのごとく看板を飛び越えて大宮サポーターの目の前まで走り喜んでいる姿が印象的でした。そして、結局は甲府に勝ち越されてしまい、最後はピッチ中を走り回り、試合終了の笛とともに崩れ落ちるように倒れこんでしまった姿も忘れられません。不振にあえぐチームのキャプテンとしてとても大きな重圧が掛かっているのだとは思いますが、まだ8節が終わっただけですからこれからこれから。好きな選手なので楽しそうにプレーする姿が見たいものです。