次節水戸戦
次戦辞任覚悟と言われても、なぁ。
東京V6連敗、ラモス次戦辞任覚悟 ニッカン
ラモス監督 : 6連敗。うーん。この悔しさはドーハの悲劇以来だ。すごい、悔しい。自分の中での望みは5月の最初の水戸戦。愛してる僕の庭、国立で勝つことができなければ、手を打つ。何か新しい血を入れないと。
(この文章を読むと、自らの進退ではなく選手の補強にも思えてしまうのですが…)
東京V6連敗!次戦負けたらラモス監督“クビ” 報知
ラモス監督は「次、愛している国立競技場で流れを変えたい。変えられなければ手を打つ。国立競技場の神様が『続けろ』と言うならば勝つし『(外から)勉強しろ』と言うならば負ける。そこで考えます」と、独特の表現で次戦に進退をかける考えを明かした。
「5月の一発目。愛している国立競技場で流れを変えたい」。次は3日の水戸戦。ヴェルディ黄金時代に大活躍した舞台を大勝負の地と決めた。萩原社長からは「辞めると言っても辞めさせない」と言われているが、「いつ首が飛んでもいい覚悟はできている。国立で僕を続けさせてくれるのなら勝つし、(外から)勉強しろということなら負ける」と語った。
ラモス監督が自ら身を引くことに異論はないのですが、じゃ逆に次の水戸戦に勝てば全てOKなのか、と。
勝利がチームにとって雰囲気を大きく変えるカンフル剤になるだろうことは想像できますが、今季の目標は昇格じゃありませんでしたっけ? 現在の順位表でヴェルディよりも下にいるチームに例え勝ったとしても、それで昇格への道筋が見えるわけでもない。
(2007第12節終了時点)
順位 クラブ 勝ち点 試合数 勝 分 負 得点 失点 得失点 1 コンサドーレ札幌 24 11 7 3 1 14 6 +8 2 ベガルタ仙台 23 11 6 5 0 26 13 +13 3 アビスパ福岡 21 11 6 3 2 21 9 +12 4 モンテディオ山形 21 11 6 3 2 18 9 +9 5 湘南ベルマーレ 18 11 5 3 3 15 10 +5 6 京都サンガF.C. 17 11 4 5 2 15 12 +3 7 セレッソ大阪 14 11 4 2 5 13 13 +0 8 東京ヴェルディ 13 11 4 1 6 19 20 -1 9 ザスパ草津 13 11 3 4 4 9 15 -6 10 サガン鳥栖 11 11 3 2 6 12 24 -12 11 徳島ヴォルティス 10 11 2 4 5 9 12 -3 12 愛媛FC 8 12 2 2 8 7 17 -10 13 水戸ホーリーホック 3 11 0 3 8 3 21 -18 (J's GOALを参照)
本当に昇格を目標にしているのなら、札幌や仙台や福岡や山形や湘南や京都に勝てるようなチームでなければ話になりません。第1クールでは山形にPKで勝利、仙台に引き分けただけです。確かに惜しい試合もあったけれどヴェルディが巻き返しを図る期間に他のクラブだって強化を続けているわけで…。昨シーズンの教訓を生かすも殺すもクラブフロント次第でしょう。
『ヴェルディらしさ云々』という話ならそれは自分達の絶対的強さの問題でしかないけれど、『J1昇格』というのは他のクラブとの相対的強さが必要なわけです。監督や選手たちは「自分達はこれだけやった」という絶対的自信が必要だと言うのはわかりますが、クラブフロントに求められるのはリーグ戦を戦う他のクラブとの相対的評価だと思います。現在のヴェルディは札幌と比べてどのようなチームなのか、仙台と比べてどうなのか、福岡と比べてどうなのか、山形や湘南や京都やC大阪に比べてどうなのか。監督や選手は自チームのことだけで精一杯でしょうから、それを冷静に判断するのはクラブフロントの仕事になるはずです。
「今年昇格できなければ(経済的に)クラブの存続自体が危うくなる」という状況であるのなら、夢を追うのではなくて現実を見る勇気が必要になるのではないでしょうか。
次節勝利したら今までのことがチャラになって、また第2クール以降も迷走を続けてしまうのなら、次節水戸戦がどのような結果が良いのか分からなくなってしまいます。クラブフロントには水戸戦の結果に関わらず、第1クールの12試合を冷静に検討し、これからの3クール36試合をどのような方策で戦っていくのか考えて欲しいと願います。昨年と今年、選手は変わったけれどチーム状態は同じでしょ? それなら、原因は明らかですよね? そう思いませんか?
(2006第52節終了時点)
順位 クラブ 勝ち点 試合数 勝 分 負 得点 失点 得失点 1 横浜FC 93 48 26 15 7 61 32 +29 2 柏レイソル 88 48 27 7 14 84 60 +24 3 ヴィッセル神戸 86 48 25 11 12 78 53 +25 4 サガン鳥栖 79 48 22 13 13 64 49 +15 5 ベガルタ仙台 77 48 21 14 13 75 43 +32 6 コンサドーレ札幌 72 48 20 12 16 77 67 +10 7 東京ヴェルディ 71 48 21 8 19 69 75 -6 8 モンテディオ山形 65 48 17 14 17 68 57 +11 9 愛媛FC 53 48 14 11 23 51 63 -12 10 水戸ホーリーホック 51 48 14 9 25 48 69 -21 11 湘南ベルマーレ 49 48 13 10 25 61 87 -26 12 ザスパ草津 42 48 9 15 24 54 86 -32 13 徳島ヴォルティス 35 48 8 11 29 43 92 -49 (Jリーグデータを参照)
横浜FCの7敗は別格としても、昇格争いに加わるためには12〜13敗が限度なのではないでしょうか。そのうちの6敗を第1クールで使ってしまっては…。ポジティブに考えれば27〜30勝すればそれなりの勝ち点に届きますから、まだまだ今シーズンを捨てるわけにはいきません。捨てないのならなおさら早く手を打たないと。
(2006第12節終了時点)
順位 クラブ 勝ち点 試合数 勝 分 負 得点 失点 得失点 1 柏レイソル 25 12 8 1 3 20 10 +10 2 ベガルタ仙台 23 11 7 2 2 21 4 +17 3 横浜FC 22 11 6 4 1 11 3 +8 4 東京ヴェルディ 21 11 7 0 4 19 17 +2 5 コンサドーレ札幌 16 11 5 1 5 13 10 +3 6 ヴィッセル神戸 16 11 5 1 5 14 13 +1 7 湘南ベルマーレ 15 11 4 3 4 13 17 -4 8 サガン鳥栖 14 11 4 2 5 11 13 -2 9 水戸ホーリーホック 12 11 3 3 5 9 15 -6 10 愛媛FC 11 11 3 2 6 8 14 -6 11 ザスパ草津 9 11 2 3 6 12 19 -7 12 モンテディオ山形 9 11 2 3 6 10 17 -7 13 徳島ヴォルティス 9 11 2 3 6 10 19 -9 (Jリーグデータを参照)
昨年の同時期に6位だった神戸は、事情が違うとはいえ監督交代をしていますね。