WY U-20日本 - コスタリカ

こんな痺れる試合はリアルタイムでライブ中継で見たいです。
フジテレビの中継はコスタリカを「強豪! 強豪!!」と煽りますが、強豪と言うよりは日本にとってほぼ互角の相手と感じました。ただ、初戦を負けているコスタリカのこの試合に賭ける気持ちの強さに少し押された前半の日本というところだったでしょうか。単純なスピード競争でやや劣勢に立たされたものの、前半を0点で凌ぎきれたのが大きかったです。まあ、こんな余裕があるのも、結果を知った上で録画を見ているからかもしれませんが。


後半になって少し足が止まってきたコスタリカに対し、やや余裕を持ってボールをまわせるようになった日本から得点の気配が漂い始め、右から中央を経由して左の梅崎選手へ、短い距離で相手を振り切った左の梅崎選手からゴール前を横切る高速クラスが右サイドの田中選手に渡り、これを田中選手が見事なボレーシュートで叩き込みました。左右に大きくピッチを使いコスタリカに守備をさせなかった日本の気持ち良いゴールでしたね。


そして注目のゴール後のパフォーマンス(笑)。今日は”侍パフォーマンス”らしかったですが、パフォーマンスそのものよりも逆サイドから走ってくる選手が間に合わなかったのが気になってしまいました。まあ、初戦の”ブートキャンプパフォーマンス”も悪くはなかったのですが、その後に”弓矢パーフォーマンス”も重ねてやったのでちょっとくどかったかな。ただ、ちょっとくどかったけれど、目くじら立てて怒るほどでもないかと思います。それだけ気持ちに余裕があると言うことだし、得点後のパファーマンスをイメージできるという、良い意味での成功シュミレーションになっているわけだし。得点直前に慌ててしまうよりも、得点後のパフォーマンスを考えているぐらいの選手の方が頼もしい。


さて、これで本当に後がなくなったコスタリカが猛攻を仕掛けてきましたが、ヒヤリとする場面もあったものの、危なげなくロスタイムまで乗り切ってしまいました。この辺りも録画で見ているから”危なげなく”と感じてしまうのかもしれませんが、それでも相手陣内でのボールキープなどの落ち着いた態度は、日本が過去に何度も繰り返してきた痛みの記憶がようやくサッカー文化となって身についてきた証拠なのかもしれないと感じていました。
そしていくらU20とはいえこの試合に出ている日本の選手たちはJ1の外国人選手やJ2の選手だってフッキとかディエゴと試合をしているわけで、やはり「育成の力とリーグの力の結果としてのこの試合の結果」などと壮大なことも考えてしまいました。


とにかく、どんなカテゴリーでも日本代表が勝つのは気持ち良いものです。試合終了後にスタンドに向かって”ブートキャンプパフォーマンス”をしている選手たちを見たときは苦笑しましたが(笑)。