アジアカップも直前に…

ワールドユースではU20日本代表が活躍しておりますが、フル代表のアジアカップも本当に直前という感じになってきました。現地のコンディションや暑さ寒さや湿度などの空気感は現地に行かないと分からない部分がありますが、東南アジア開催、大丈夫なのかなぁ。


7/6練習試合後のオシム監督(日本代表)コメント J's GOAL

Q:今日は異なる環境での試合だったが?
「みなさんも同じ試合を見ていたのだから、見て分かる通りでしょう。どの選手が走れて、どの選手が走れていないか、分かると思いますよ。みなさんも外から見ているだけでなく、選手の立場になって走ってみたらいかがでしょう。私は走れないので私に聞いても仕方ない。選手に聞いた方がいいでしょう」

相変わらず記者を突き放すかのような受け答えですが、どれぐらいの湿度なのか本当に現地で走ってみたいものです。

Q:今日は試合をやるに当たって選手にどんな指示を出したのですか?
「特別なことは話していません。いつも話していることです。『何のためにこの試合があるか考えろ』と言っただけ。真剣にやってくれと言いました。100%の力を出さなければ、自分がどのコンディションでやれるか分からなくなると。この気候の中でどのくらいのプレーができたか、選手に聞いてみてください。それぞれに差はあるでしょう。ピッチコンディションやボールも普段のJリーグとは違うわけですし、感想を聞いてみてください。なれるのが目的だと話しました。戦術的な話もしましたが、みなさんには話しません」

選手のコメントを読んでも、そうとう厳しいコンディションのようですね。本当にサッカーをやるに適している場所での開催なのか疑問ではあります。今さら言ってもしょうがないことですが。

Q:初戦にピークを合わせると言っていたが、計画通りにきているのですか?
「どう思いますか?30日に試合があったばかりなんですよ。何ヶ月も毎週2試合を消化してきて、選手たちのコンディションがどうなっているのか。私が選手のコンディションをよくないというのは、Jリーグの監督に対して失礼です。3日間で私がコンディションを直せると思うのですか?そう思うなら、私に対する侮辱です。みなさん、もっとリアリストになりましょうよ。私の仕事は現実の条件でやるしかないんですから」

もともと威勢の良いことや景気の良いコメントは言わない監督だと思いますが、それでもやはり直前の6月30日までリーグ戦やカップ戦やアジアのACLなどをこなしてきた選手たちを引き連れての大会ということはきちんと考えなければいけないことだと思います。「だから負けても良い」とは言いませんが、「負けてもしょうがない」とか「負けることも考えておかなければいけない」と言う感じでしょうか。
負けることを望んでいるわけではありませんが、2002年の日韓ワールドカップの時に欧州の強豪国がどうなったのか。直前まで主力選手がCLなどに拘束されていて、充分な準備ができなかった強豪国とあまりそういうスケジュールに苦しまされることなくワールドカップの準備を整えられた中堅国との力関係がどうなったのか、これは思い出しておく必要があると思います。そして、欧州勢にとっての慣れない高温多湿の東アジアでの大会開催。その次の2006年大会に向けて、ワールドカップ前に選手を休養させる期間を新しく採り入れたのは記憶に新しいところです。


このような悪条件だからと言って勝たなくても良いなどと言う気持ちはありませんが、前回のアウェイ感とは違った厳しい状況の中で大会に入ることは肝に銘じておかなければいけないと思います。