U22日本 - ベトナム

helguera2007-08-22

国立競技場に行ってきました。
今日はフル代表との日程のバッティングの問題で試合開始時間が20時30分と遅く、遅いおかげで仕事が終わってから行っても試合開始に間に合いましたが、遅いおかげで帰宅が日付をまたいでしまいました。試合開始時間が遅いのが、嬉しくもあり辛くもあり。


仕事が終わってJRの駅に着くと、落雷の影響で埼京線が止まり、湘南新宿ライン宇都宮線高崎線にも遅れが出ているとのこと。どうするか一瞬考えましたが、影響を最小限に抑えられそうな上野経由で国立に行くことにしました。いつもは新宿経由で埼玉から国立に行くのですが、上野経由で行くのは随分久しぶりでした。思えばシドニーオリンピックの一次予選でしたが、あの頃の一次予選はセントラル開催で、1週間という短期間で4試合も国立競技場で行われました。当時は上野経由で行っていたことを思い出しました。もう8年前、1999年の出来事になるのですね。試合の結果よりも担架で運び出されていく小野選手が印象的だった予選でした。あれから8年が経過しましたが、日本サッカーは強くなったのかどうか…。


JRのトラブルはありましたが、何とかキックオフ前に国立競技場に到着することができました。(ということでフル代表のカメルーン戦は国立のオーロラビジョンのダイジェストしか見ていません) 公式予選と言うことでいつものサイドスタンドではなくゴール裏のカテ4ホームのチケットを買っていましたが、到着した8時10分過ぎにはホームゴール裏は9割がた席が埋まっていて、かなり上段で席を見つけました。チケットの売れ行きが心配された試合でしたが、さすがは公式戦、2万人を超えるサポーターが集まりました。まだまだ五輪代表も捨てたもんじゃない。


さて、試合については……、あまりコメントのしようがありません。反町監督のこの1年間のチーム作りの迷走を考えれば、この試合のグダグダ振りは充分予想できるものでした。スタンドからはかなり辛辣な野次も飛んでいましたが、イライラするのは分かりますがチーム作りの遅れを考えれば”こんなもんでしょう”という試合でした。そもそもチームが作れているのかどうかも疑問ですが…。
ベトナムの試合振りを見ればアウェイはともかくとてもホームで負ける相手だとは思えないし、最悪はスコアレスドローという結果はあるかもしれないけれど、90分間あればセットプレーで1点ぐらい取れるでしょと思いながら見ていました。それよりも、結果が引き分けだったら目立ちたがりの協会会長はどうするのだろう、ということが途中から心配になりました。負ければ答えは簡単でしょうが。


それにしてもそんなベトナム相手でしたが、自分たちのミスでボールを失う場面が多かったですね。パスミスで味方につながらないどころか、自陣での相手へのプレゼントパスなど、実力差は相当あるとはいえひやりとする場面が多数見られたのはいただけませんでした。『こんな内容なら、カナダで戦ったU20のチームを監督ごとそのまま持ってきた方がずっと面白そうだ…』などという不届きなことをかなり真剣に考えながら試合を見ていました。
もちろん個々の日本選手は技術も高くモチベーションも高いのでしょうが、いかんせんチームになっていない印象が強かったです。個々の選手がボールを持てば何かをやろうとはするけれど、チームとして何がやりたいのかさっぱり見えてきませんでした。「人もボールも動くサッカー」などという言葉が反町監督の口から良く出てきますが、今日の日本代表で味方を追い越す動きがどれぐらいあったでしょうか。ボールは動くけれど、人はボールを持った選手しか動かない、そんなチームに見えてしまいました。まったくもって90分間グダグダでした。


帰りの電車の中で近くにいた青いユニを着た人たちから、「平山が決めてれば5点は取れたよな!」という声が聞こえてきましたが、うーん、どうなんでしょ。確かに決めて欲しい場面はあったけれど、選手個人の問題なのかどうか。それよりも私は立っている場所の目の前にあった出版物の広告の本のタイトルの方が心にグサリときました。

「原因」と「結果」の法則
・小さいことにくよくよするな!
・ゆるすということ


「原因」と「結果」の法則
そういう監督を選べば、こういう結果になる。2006年のドイツもそうだし、この2年間のヴェルディも同じ。どんな監督を選んだのかという原因に対するツケを結果として払っているだけなのではないか…。


・小さいことにくよくよするな!
ゴール前のトラップミスやハンドなど、小さいことにくよくよしたってしょうがない。だって、そんな選手だということは最初から分かっているのだから…。


・ゆるすということ
シュートミスもパスミスも、すべてゆるそう。ゆるすということが受け入れるということなのだろうから…。


今日の試合を見た後に見る言葉じゃないよな、考えちゃうよ…。という胸に突き刺さるタイトルでした。とにかく、勝って勝ち点3を確保したのですから、最低限のミッションは遂行しました。あとは最終予選を勝ち残れるような逞しさを身に付けられるのかどうかですね。監督を筆頭に。