日本 - カメルーン

後半は何とか立て直しましたが、最初はどうしちゃったんでしょうね、山田優さんの国歌独唱
逆に試合は前半はまあまあだったのですが、後半はどうしちゃったのでしょうね。


日本代表のメンバーチェンジにより後半の日本代表は徐々にバランスを崩してしまったと言うことなのか、それとも日本にリードされているカメルーンが攻勢を強めたことで日本が防戦一方にまわってしまったのか。たぶんその両方の要素が絡み合っての結果だったのでしょうが、結果としてはカメルーンが90分を通してかなり本気モードで来てくれたので、アジアカップ後の中だるみしがちなこの時期の親善試合としては非常に充実した内容であったのだろうと思います。


中だるみしがちな時期と書きましたが、やはりアジアカップの4位という結果を受けて、日本代表に新しいメンバーを呼んでいることも試合が充実した要素としては大きいのでしょうね。このあたりは監督としてのオシムさんの経験の長さと言うか、老獪さを感じます。追加召集した攻撃陣の6人のうち、田中達、前田、大久保選手の3人をスタメンにして、山瀬、高松、佐藤選手を途中交代で出場させる。後半はカメルーンに押し込まれる展開で攻撃の選手が目立つ場面は少なかったですが、それでもこの6人に30分以上の出場のチャンスを与えているというのは、神前親善試合という要素を最大限に利用し、選手のモチベーションアップにつなげているところはさすがですね。結果的には山瀬選手の追加点となったわけですし、後半は結果オーライの部分も大きかったですが采配の妙も感じました。


ただ、気になったのは後半の押し込まれている時間帯の中で、日本が中盤でボールを拾ってもカメルーンのプレッシャーに負けて大きく蹴り出してしまう場面が続いたことです。寄せも早かったし、当りもファール気味の激しいものでしたから、そのプレッシャーに負けたのだろうとは思いますが、例えば稲本、小野、中田ヒデというあたりの海外経験が豊富な選手たちだったら、もう少しうまく相手のプレッシャーをいなすことができるのではないかと考えてしまいました。ないものねだりをしてもしょうがないことですが、Jリーグの当たりとこのクラスの当たりの違い、それを日常経験として体験しているかどうかという要素も大きいのだろうと思ってしまいました。


日本の得点はセットプレーからのものでしたが、それでも前半の攻撃の中では可能性を感じる場面もありましたね。特に田中達選手と大久保選手の裏を狙う姿勢も素晴らしかったし、何より相手に倒された時の目が素晴らしかった。戦う男の目って感じが良かったです。高原選手も含めて、前線の選手のこれからの競争は激化するのでしょうね。非常に楽しみです。これで9月の欧州遠征も非常に楽しみになりました。
それにしても、行きたかったなぁ、大分。